レスポンシブディスプレイ広告とは?メリットや作成のコツを完全解説!【GDN・YDN】

リスティング

今回は、非常に便利な「レスポンシブディスプレイ広告」について解説します。YDNでは「テンプレート広告」と言います。
一つ作れば、あとは自動的に掲載面のフォーマットに合わせたり、過去のパフォーマンス履歴から広告を最適化してくれる機能です。
ですが、作成の際のポイントを抑えないと、無駄なコストが掛かったりと逆効果になってしまいます。
今回はレスポンシブディスプレイ広告とはどういうものかということや、入稿規定・メリット・作成の際のポイントまで解説します。

レスポンシブディスプレイ広告とは

レスポンシブ広告とは、掲載面に合わせて広告のサイズ、表示形式、フォーマットなどが自動調整される広告のことです。
レスポンシブ広告には、レスポンシブ検索広告と、レスポンシブディスプレイ広告の2つあり、検索広告用とディスプレイ広告用と分かれます。
YDNではレスポンシブディスプレイ広告を「テンプレート広告」と言います。

似たものに検索広告で使用できるレスポンシブ検索広告というものがあります。こちらの記事で解説しているので、合わせて読んでみてください。

レスポンシブディスプレイ広告を構成するのは以下の5つのアセットです。

  • 画像とロゴ
  • 動画
  • 広告見出し
  • 長い広告見出し
  • 説明文

※動画はGoogleのみ
設定したアセットが自動的に組み合わされ、広告が表示されます。

【GDN】レスポンシブディスプレイ広告

では次に、GDNのレスポンシブディスプレイ広告の入稿規定と設定方法について解説します。

入稿規定

項目入稿規定入稿上限数
画像(横長)600×314(1.91:1)以上
5120 KB以下
※YDNでも使用可能な1200×628を推奨
15枚
画像(スクエア)300×300 (1:1)以上
5120 KB以下
ロゴ(横長)※省略可512×128(4:1)以上
5120 KB以下
5個
ロゴ(スクエア)128×128 (1:1)以上
5120 KB以下
動画推奨 16:9、1:1、4:3、9:16
30秒以下※YouTubeにアップロード必須
5本
短い広告見出し全角15 文字以内5個
長い広告見出し全角45 文字以内1個
説明文全角45 文字以内5個
会社名全角12文字以内
最終ページURL
行動を促すフレーズ※省略可選択する

「ロゴ」と「行動を促すフレーズ」は任意となっているので省略可能です。

レスポンシブ広告の要件について

レスポンシブ広告には、標準のGoogle広告のポリシーが適用されるので、次のようなケースは許可されないので気をつけましょう。

  • 画像の20%以上を覆うテキスト(テキスト付きのロゴを含む)
  • アニメーション画像(GIF アニメーションなど)

設定方法

GDNのレスポンシブディスプレイ広告は以下の方法で設定します。

①Google広告管理画面から[ディスプレイキャンペーン]→[広告と広告表示オプション]→青いプラスボタン

Google広告管理画面トップ

②[レスポンシブディスプレイ広告]を選択

③入稿する広告グループを選択

広告グループ選択画面

④項目を入力する

項目入力画面

画像と動画の追加

①[+画像とロゴ]or[+動画を追加]から追加する

画像・ロゴの追加方法

  • ウェブサイトをスキャン
  • アップロード
  • ストック画像
  • 最近使用した画像

動画の追加方法
※YouTubeに事前にアップロードされている動画のみ追加可能です。

  • YouTubeを検索
  • 最近使用した動画

【Yahoo!広告】テンプレート広告(レスポンシブ)

YDNのテンプレート広告の入稿規定と設定方法についてまとめました。

入稿規定

項目入稿規定
画像(横長)1200×628
3MB以下
画像(スクエア)300×300
150KB以下
ロゴ※省略可180×180150KB以下
タイトル全角20文字以内
説明文全角90文字以内
主体者表記全角20文字以内
表示URL全角1024文字以内
リンク先URL全角29文字以内
ボタン選択する

「ロゴ」は任意となっているので省略可能です。

設定方法

YDNのテンプレート広告は以下の方法で設定します。

①広告管理画面上部から[ディスプレイ広告]を選択し、入稿したいアカウントを選択する

Yahoo!広告管理画面トップ

②表示内容選択の[広告]タブ→[+広告を作成]を選択する

広告選択画面

③広告を追加するキャンペーンとグループを選択する

広告グループ選択画面

④掲載フォーマットの[テンプレート]をチェックし、必要事項を入力し、画像を登録したら画面下部の[保存]で完了

項目入力画面

画像の追加方法

画像項目の[画像を新規追加する]から追加し[画像選択]で選択する
※ロゴも同様の手順で追加できます。

画像選択ボタン

YDNでは「画像表示シミュレーター」という機能で画像縮小時の表示、およびトリミングされる可能性のある範囲を確認することができます。
画像表示シュミレーター – Yahoo!

メリット

次は、レスポンシブディスプレイ広告を利用するメリットについて解説します。

広告が自動で最適化される

広告掲載面や広告枠に合わせて広告が自動で最適化されます。
また、複数のアセットを過去のパフォーマンス履歴からの予測に基づいて組み合わせ、広告を作成するので、より効果的な広告を配信することが可能です。

時間の節約ができる

自動で最適な広告に調整してくれるので、新しい広告の作成や管理をする時間を節約できます。
アカウントの他の作業に時間を使うことができるので、パフォーマンスの向上にも繋がります。

幅広いリーチが可能

レスポンシブディスプレイ広告では、広告掲載面に合わせてフォーマットを調整できるので、多くの広告掲載面で配信することが可能です。
今までアプローチできなかったユーザーに広告を配信できるチャンスがあります。

作成時のポイント

次は実際に作成する際のポイントを3つご紹介します。

ランディングページとの一貫性を持たせる

ユーザーが求めている情報を得られるように、ランディングページと広告は一貫性を持たせることが大事です。
広告を作成する際はランディングページの内容や画像を使うなどして、工夫しましょう。

ターゲティングを設定する

ディスプレイ広告では、広告を配信したいWebページや、配信したくないページをターゲティングで選択することが可能です。
広告と関連性の高いサイトへ配信した方がクリックされやすくなります。
広告を配信したくないサイトを除外するなどして、無駄のない広告配信を目指しましょう。

テストを行う

PDCAを回し、広告のテストを何度も行うことで効率的に成果をあげることができます。
画像やテキストを変更するだけでも、新たなクリエイティブを作ることができます。

まとめ

レスポンシブディスプレイ広告は一見設定が大変そうに思えますが、一つ作成してしまえばあとは自動で広告掲載面に合わせて、最適化してくれるので非常に効率的な広告です。
テストを繰り返し行うことで、クリックやコンバージョンに繋がる広告を作成できます。
ぜひ、皆さんもレスポンシブディスプレイ広告を利用してパフォーマンスの向上を目指しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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