【2021年7月リリース】Yahoo!ディスプレイ広告のコンテンツキーワードターゲティングとは
Googleのディスプレイ広告でコンテンツキーワードターゲティングを設定して配信を行ってきた人の中には、Yahoo!広告でも同じターゲティング手法で配信できればもっと成果が上がるかもしれないと考えていた人も多いでしょう。
この記事では2021年7月29日リリースされたYahoo!ディスプレイ広告におけるコンテンツキーワードターゲティングについて詳しく解説します。
- 目次
- ■ディスプレイ広告におけるコンテンツキーワードターゲティングとは?
- ■Googleにおけるコンテンツキーワードターゲティングとの違いとは?
- ■ Yahoo!ディスプレイ広告でコンテンツキーワードターゲティングを行った際の配信範囲について
- ■コンテンツキーワードリストについて
- ■Yahoo!ディスプレイ広告でコンテンツキーワードターゲティングを行う際の注意点
- ■まとめ
■Yahoo!ディスプレイ広告のコンテンツキーワードターゲティングとは?
コンテンツキーワードターゲティングとは
Yahoo!ディスプレイ広告におけるコンテンツキーワードターゲティングとは、システムが提示するキーワードを選択し、選択したキーワードに関連しているWebサイトやアプリに広告を配信することが可能なターゲティング手法です。
リリース:ディスプレイ広告(運用型) コンテンツキーワードターゲティングの提供について
コンテンツキーワードターゲティングを行うとディスプレイ広告を選択したキーワードに関連するWebページに配信することができるので、ターゲット顧客のペルソナがはっきりしている場合や、詳細なターゲティングを行いたい場合に有効だと言えるでしょう。
Yahoo!ディスプレイ広告におけるコンテンツキーワードターゲティングの対象サービスは次の通りです。
- Yahoo!ニュース
- スポーツナビ
- スポーツナビDO
- Yahoo!映画
- Carview!
- Yahoo!テレビ
- GYAO
- Yahoo!ファイナンス
- Yahoo!不動産おうちマガジン
タイムラインの広告枠、提携パートナーサイト面、ディスプレイ広告(予約型)、記事コンテンツ内のタイムライン広告枠は「対象外」となります。
Yahoo!ディスプレイ広告についても詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
コンテンツキーワードターゲティングとサーチキーワードの違いに注意!
コンテンツキーワードターゲティングと似た言葉で注意が必要なのが、「サーチキーワードターゲティング」です。Yahoo!のサーチキーワードターゲティングとは、過去にYahoo! JAPANで検索した履歴のキーワードをもとに、指定したキーワードで検索したユーザーに対して広告を配信する機能です。
コンテンツキーワードターゲティングは掲載枠を指定するのに対して、サーチキーワードターゲティングはユーザーを指定するという違いがあるので、覚えておきましょう。
■GDNのキーワードターゲティングとの違いとは?
GDNにもキーワードターゲティングという言葉がありますが、GDNのキーワードターゲティングは、設定したキーワードと関連の高いWebサイトやアプリ等に広告を配信する手法で、掲載枠を指定するという点では同じです。
① 掲載枠
GDNのキーワードターゲティングは、ディスプレイネットワーク上に配信されるのに対して、Yahoo!のコンテンツキーワードターゲティングは、記事上部で紹介したYahoo! JAPANの対象サービスのみに配信されるため、配信ボリュームに大きな差が出ると思われます。
ただし、Yahoo!の場合は、コンテンツキーワードリストを除外で設定すると、除外コンテンツ以外にはすべて配信されるそうです。
② キーワードの登録
GDNのキーワードターゲティングは、キーワードを自由に指定することが可能ですが、Yahoo!のコンテンツキーワードターゲティングは、システムが提示したキーワードから選択するようになっています。
Googleは自由度が高い一方でユーザー側のニーズをカバーするためにより多くのキーワードを登録しなければならないですが、Yahoo!の場合はシステム側である程度ユーザーのニーズをカバーしてくれている可能性があり、運用側の手間を軽減できます。
■Yahoo!ディスプレイ広告でコンテンツキーワードターゲティングを行った際の配信範囲について
Yahoo!ディスプレイ広告では配信ターゲティングと除外ターゲティングを設定しますが、それぞれでコンテンツターゲティングを行った場合、配信範囲はどのようになるのでしょうか。
配信ターゲティングを行っている場合
コンテンツキーワードターゲティングの対象サービス内で、キーワードで設定したコンテンツキーワードターゲティングの対象となったWebページにディスプレイ広告が配信されます。
例えば、配信ターゲティングでキーワードを「投資信託」とした場合、Yahoo!ファイナンス内の投資信託のコンテンツには配信されますが、外国為替のコンテンツには配信されません。
下記はYahoo!がリリースした資料にある配信ターゲティングの一例です。
除外ターゲティングを行っている場合
除外対象コンテンツ以外には全て配信されます。
例えば、除外ターゲティングでキーワードを「投資信託」とした場合、投資信託に関するコンテンツ以外の全ての対象サービスにディスプレイ広告が配信されます。自社の商品やサービスを宣伝する場合、どちらのターゲティングがより有効かを考えて設定するようにしましょう。
下記はYahoo!がリリースした資料にある除外ターゲティングの一例です。
■コンテンツキーワードリストについて
Yahoo!ディスプレイ広告のコンテンツキーワードターゲティングでは、キーワードを登録して広告に反映させるためのコンテンツキーワードリストが新設されます。
コンテンツキーワードリストの内容について表にまとめてみました。
標準リスト | 除外専用リスト | |
広告グループ紐づけ設定 | 配信ターゲティング・除外ターゲティング共に設定可能 | 除外ターゲティングのみ設定可能 |
作成リスト上限数 | 1,000件(除外専用リストを含む) | 1件 |
登録可能キーワード数 | 500件 | 5,000件 |
たくさんのリストを作成したり、キーワードを登録したりする場合は上限数を確認しておきましょう。
■Yahoo!ディスプレイ広告でコンテンツキーワードターゲティングを行う際の注意点
Yahoo!ディスプレイ広告でコンテンツキーワードターゲティングを行う際に注意したい点を2つご紹介します。
①配信対象を絞り込みすぎないようにすること
配信ターゲティングに登録するキーワードが少なすぎたり、除外ターゲティングに登録するキーワードが多すぎたりすると広告の表示回数が減少し、せっかくの宣伝の機会を逃すことになるため配信対象を絞り込みすぎないよう注意しましょう。
②コンテンツキーワードターゲティング設定後開始までにはタイムラグが発生する場合もあるので時間に余裕を持つこと
Yahoo!ディスプレイ広告でコンテンツキーワードターゲティングを設定した場合、すぐに内容が反映されずタイムラグが発生する可能性もあるので、コンテンツキーワードターゲティングを開始したいタイミングの直前ではなく、ある程度余裕を持って設定を行うようにしましょう。
■まとめ
ディスプレイ広告におけるコンテンツキーワードターゲティングとは、特定のコンテンツを持つWebページをターゲティングしてディスプレイ広告を配信する手法で、Yahoo!広告でも2021年7月29日から使用できるようになることがわかりました。
コンテンツキーワードターゲティングは詳細なターゲティングを行いたい場合に有効なので、ぜひ積極的に活用してみてください。