ヒートマップとは?おすすめの分析ツールもご紹介!
初めてWebマーケティングを担当することになり、アクセス解析を行ってみたものの数字の羅列ばかりでデータがわかりにくいとお困りの方はいらっしゃいませんか?
そのような時に役立つのがヒートマップです。
この記事ではヒートマップとは何かからおすすめツールまで詳しくご紹介します。
■ヒートマップとは?
ヒートマップとはターゲット顧客のWebページ内での反応を色の濃淡で表現し可視化したものです。
ヒートマップでは数値の違いに伴って色を変化させカラーグラデーションによって表示を行うため、物体の温度を測るサーモグラフィーをイメージするとわかりやすいでしょう。
具体的には次のようなことをヒートマップで可視化できます。
・Webページでよくクリックされる場所、あまりクリックされない場所はどこか
・Webページでよく離脱される場所、あまりされない場所はどこか
・コンテンツで熟読されるもの、あまり読まれないものはどれか
・ターゲット顧客のマウスの動き
ヒートマップで読み取れる情報から、Webサイトをどのように改善すればよいかを導き出すことができます。
■ヒートマップのメリット、デメリット
ヒートマップを使用するデメリットを1つ、メリットを3つご紹介します。
ヒートマップのデメリット
ヒートマップを使用するデメリットは、ターゲット顧客の行動はデータ化できてもその理由まではわからないということです。
なぜクリックされているか、コンテンツが熟読されているかの理由を知りたい場合はユーザーテストを行い、多角的に検証するのが望ましいでしょう。
ヒートマップのメリット
ヒートマップを使用するメリットの1つめは、初心者でもデータ分析が行いやすいことです。
ターゲット顧客の動きが色で直観的に理解できるため、他の解析ツールのように使い方や難しい分析工程を学ぶ必要がありません。
メリットの2つめは、解析にかかる時間を短縮できることです。
Webマーケティングの担当者はデータの解析だけに多くの時間を割くことはできないので、ヒートマップを利用することで効率的に仕事を進めることができます。
メリットの3つめは、他の人にも共有しやすいことです。
社外や社内で解析データを共有する際、ヒートマップを使用することで測定結果をわかりやすく伝えることができるでしょう。
アクセス解析に関する用語についても詳しく知りたい方は、次の記事もごらんください。
■ヒートマップのおすすめツール
ヒートマップを作ることのできるおすすめの無料ツールをご紹介します。
2020年10月にマイクロソフトが提供を始めた無料ツール「Microsoft Clarity」はヒートマップだけでなくターゲット顧客の行動を再生する機能である「セッション再生」さまざまなインサイトにアクセスできる機能である「ダッシュボード」など複数の用途で用いることができる便利なツールです。
ヒートマップには2つの機能があり、それぞれ「クリックマップ」「スクロールマップ」と呼ばれています。
クリックマップはWebサイトのコンテンツの中でどの場所がターゲット顧客にたくさんクリックされたのかが色で表示され、誰にでも一目でわかるようになっているのです。
またスクロールマップは近日公開予定の新しい機能で、ターゲット顧客がページ上をスクロールする距離を示しコンバージョン率を最大にできるページの長さとはどのくらいなのかを考える参考にできます。
「Microsoft Clarity」はPC、スマホ両方で使用することができるため、忙しいWebマーケティング担当者の方でもデータ分析をより効率化できるでしょう。
またトラフィックによる制限などもないため、1日のWebサイトへの訪問者が10人でも100万人でも無料で使用できるのがうれしいポイントだと言えます。
まだリリースされて少ししか時間が経過していませんが、GoogleアナリティクスのようにWebマーケティング担当者の必須のツールになる可能性を秘めているというのを覚えておきましょう。
■まとめ
ヒートマップはターゲット顧客の行動を色の違いにより視覚的に把握できるため初心者でもデータ解析に利用しやすく共有もしやすい便利なツールであることがわかりました。
初心者の方は、Webマーケティングを行うためにはとてもたくさんのデータと向き合い素早く処理する必要があるというイメージから取り組むのに敷居が高いと感じる方もいらっしゃるでしょう。
しかし現在はヒートマップのようにWebマーケティングに必要な作業を簡素化してくれる便利なツールはたくさん存在しています。
ぜひ積極的に活用して、楽しみながらWebマーケティングに取り組んでいってください。