結論の主張に役立つ!ピラミッドストラクチャーについて

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いつもプレゼンや報告書がわかりにくいと言われているので改善したいけれど、何から手をつけていったらよいかわからないと悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

そんな時に役立つのがピラミッドストラクチャーです。

この記事ではピラミッドストラクチャーとは何かから効果的な活用法まで詳しく解説します。

ピラミッドストラクチャーとは?

ピラミッドストラクチャーとはビジネスフレームワークの1つで伝えたいこと(結論)とその根拠をピラミッド構造でわかりやすく表現したものです。

1970年代にアメリカの経営コンサルタント、バーバラ・ミント氏により提唱されました。

ある結論が論理的に正しいことを示すにはそれを証明する複数の根拠が必要となりますが、ピラミッドストラクチャーを活用することで相手はなぜその結論に達するのかが一目でわかり、伝える側も考えを整理することができます。

ピラミッドストラクチャーとロジックツリーの違いとは?

ではピラミッドストラクチャーとロジックツリーの違いとは何なのでしょうか。

ロジックツリーは問題の原因や解決策を導き出すのを目的に、主に思考や検討の段階で用いられます。

それに対してピラミッドストラクチャーはある結論を主張するのを目的に、主に説明や説得の段階で用いられるのです。

この2つは混同しやすいので注意しましょう。

ピラミッドストラクチャーの作り方

次にピラミッドストラクチャーの作成方法について説明します。

①「結論」「主張」を決める
最初にピラミッドの頂点にあたる結論や主張を決めます。

相手に最も伝えたいことや理解してもらいたいことは何なのかを考えるとわかりやすいでしょう。

もしこれが複数ある場合はそれぞれにピラミッドストラクチャーを展開する必要があります。

②論理の枠組みを考える
次に何を証明すれば結論や主張の根拠になるかを考えます。

この時MECEを意識する必要があるのです。

結論や主張の正しさを証明するためにはどのような要素があれば「漏れ」なく、どういう構成にすれば「ダブり」なく説明できるかを考えましょう。

MECEについても詳しく知りたい方は、次の記事もごらんください。

③情報を収集してグループ分けする
決定した論理の枠組みに関連するデータや情報を収集します。

収集したデータや情報は個々の要素について共通する内容ごとにグループ分けすると、共有する時に相手が理解しやすいでしょう。

④確認作業をする
結論や主張と、グループ分けしたデータや情報に論理の飛躍はないか、整合性はあるかを確認します。

この時結論や主張に対して「なぜそう言えるのか?(Why So?)」という質問、その根拠となるデータや情報に対して「何が言えるのか?(So What?)」という質問を投げかけてみるとわかりやすいのです。

ここでMECEが成立してあるかも確認できるとなおよいでしょう。

ピラミッドストラクチャーを使用するメリット、デメリット

ピラミッドストラクチャーを使用するデメリットを1つ、メリットを5つご紹介します。

デメリットは結論ありきで論理を展開してしまうことです。

これを回避するには「結論」「根拠」それぞれに本当にそうか、例外はないかなどを立ち止まって考えてみる必要があります。

またメリットは次の通りです。

・結論や主張に至った理由も説明できるので説得力が出ること
・ピラミッドの頂点から順に説明するため論理的になること
・論理の構成を図示できるので結論や主張が妥当かどうかを判断したり、再構成したりしやすいこと
・結論や主張に至る経過も見せられるため論点がずれにくいこと
・視覚、聴覚両方に訴えることができて効率的なので短時間で結論や主張を伝えやすいこと

どのメリットもビジネスの場でピラミッドストラクチャーを活用することの有用性を示していると言えるのではないでしょうか。

まとめ

ピラミッドストラクチャーは結論や主張とその根拠をピラミッド構造でわかりやすく表現したビジネスフレームワークですが、プレゼンや報告書だけではなく相手をどうしても説得する必要がある時などさまざまな場面で用いることができるとわかりました。

ビジネスでもプライベートでも自分の意見をはっきりと主張するのはなかなか難しいことです。

しかしピラミッドストラクチャーをしっかりと仕上げることによってその結論や主張に結び付いた理由も含めて相手に伝わるため、より自信を持って自分の意見を伝えられるようになるでしょう。

ぜひ積極的にピラミッドストラクチャーを活用してみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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