CTR(クリック率)改善を効率的に進めるには?
新しい商品やサービスができたのではりきって宣伝しようとリスティング広告を出稿したのに、全然CTRが上がらず困っている方はいらっしゃいませんか?
この記事ではどうしてクリック率(以下CTR)が上がらないのかから効率のよいCTR改善の方法まで詳しく解説します。
■CTRとは?
CTRとは表示された広告やWebサイトがクリックされた頻度を表す割合で、キーワードや広告の成果をチェックする際に使用します。
計算式はクリック数÷インプレッション数です。
CTR改善を行うことでターゲット顧客がより多くWebサイトを訪問してくれるようになることや、クリック単価が安くなることがメリットと言えるでしょう。
CTRについてよく分からないという方は、先に次の記事をごらんください。
クリック率(CTR)とは?仕組みや改善方法まで【リスティング広告・SEO対策】
ウェブ広告やSEOでよく耳にするクリック率(CTR)クリック率を運用にどう活かせば成果を得られるのか、クリック率が一体なんなのか、SEOとリスティング広告での考え方や、クリック率の改善方法まで解説します。
■CTRが低い原因について
CTRが低い原因は3つ考えられます。
①キーワードと広告文の内容にずれがあるため
例えば「アイスクリーム 期間限定」と検索したのに広告文には「アイスクリーム 定番人気のバニラが半額!」と表示されていたとしたらその広告をクリックしようと思うでしょうか。
キーワードはターゲット顧客の検索意図を示すものなので、広告文はターゲット顧客のニーズに合ったものにする必要があるのです。
②広告を表示するキーワードが絞り込めていないため
キーワードのマッチタイプが部分一致の場合、関連のあるキーワード、同義語、表記のゆれがあっても広告が表示されるので無関係の言葉で広告が表示されている可能性があります。
無関係の検索キーワードで広告が表示されても、検索意図とは異なるためユーザーはクリックしてくれません。
不要なキーワードを振るい落とす作業を再度行ってみることをおすすめします。
③競合のリスティング広告が多すぎるため
ターゲット顧客は競合他社が出稿したリスティング広告も含めた中からどれをクリックするのかを選択しているため、競合が多すぎるとCTRは下がってしまいます。
自分が出稿した時には競合他社が出稿していなかったのに現在は出稿しているなど、時間の経過ともに状況が変わることも頭に留めておくと原因が分析しやすいでしょう。
■CTR改善の方法について
CTR改善の具体的な方法を5つご紹介します。
①ターゲット顧客の感情に訴える
リスティング広告で競合が多い場合、商品の特徴やメリットを訴求する似たような広告文の中に埋もれてしまいがちですが、ターゲット顧客の潜在的な悩みに寄り添い、それを解決する内容でテキストを作成すると差別化でき、CTR改善が見込めます。
例えば次のテキストを見てどのように感じるでしょうか。
「介護はもう一人で背負わないで!プロの力であなたも家族も楽になれます」
家族の中で介護を背負い、誰にも助けを求めてはいけないと思い込んでいるターゲット顧客がいれば一度はクリックしてみようと思ってくれる可能性があるでしょう。
ターゲット顧客の喜怒哀楽に寄り添った表現でCTR改善を目指してみてください。
②広告文に数値を入れる
ターゲット顧客に対して明確な訴求を行うためには数値化することがCTR改善には効果的です。
例えば「特価」と「30%Off」ではどちらがより魅力的に感じるでしょうか。
おそらく情報がより具体的な「30%off」に惹かれた方が多いでしょう。
広告文全体を見渡してみて、数値化できるものはないか探しより具体的に表現してみましょう。
③ターゲット顧客の行動を促す言葉を広告文に含める
商品やサービスの説明だけではなく、ターゲット顧客の次の行動を示す言葉を広告文に含めるとCTR改善につなげることができます。
具体的には「無料で資料請求はこちら」「今すぐ予約」などの文言ですが、ターゲット顧客はこれらの言葉を目にすることによって、次の行動をイメージできるようになるのです。
リスティング広告をクリックした後にターゲット顧客にどうしてもらいたいかを考えながらテキストを作成するのがおすすめです。
⑤ターゲット顧客のニーズに合った広告文にする
ターゲット顧客がキーワードを使って検索をかけたのは何か知りたいことがあったということなので、その検索の意図に合った広告文を作る必要があります。
極端な例ですが、「和楽器 中古」で検索をしたのに和楽器の新品価格が広告文に含まれていてはターゲット顧客の検索意図を満たしていないということです。
CTR改善を目指すなら、このような細かな矛盾がキーワードと広告文の間に生じていないか見直してみましょう。
■まとめ
CTR改善は広告の限られたターゲットユーザーのクリック数を増やすという明確なメリットがあることと、改善するための方法もたくさんあることでWebマーケティングの担当者にとっては成果が出しやすく、取り組みやすい運用改善だとわかりました。
ターゲット顧客にとって検索の意図に合致し、魅力を感じるようなリスティング広告であれば必ずCTRは少しずつでも上がっていくはずです。
運用していく中から改善点を見つけ、よりターゲット顧客の心をつかむ広告運用を目指していってください。