オズボーンのチェックリストとは?凡人でも画期的なアイデアを生み出せる!?

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企業としてずっと同じビジネスモデルを続けていくことは難しいので、新しいビジネスのアイデアを思いつきたいけれどうまくいかずに思い悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

そのような時、既存の商品やサービスから新しいアイデアを着想する方法がオズボーンのチェックリストです。

この記事ではオズボーンのチェックリストとは何かから効果的な活用法まで詳しく説明します。

オズボーンのチェックリストとは?

オズボーンのチェックリストとは既存の商品やサービスに対して9つの質問を投げかけることで新たなアイデアを着想できるフレームワークのことです。

1940年代にブレインストーミングを考案したアレックス・フェイクニー・オズボーン(Alex Faickney Osborn)氏により提唱されました。

使い方はシンプルで既存の商品やサービスでアイデアの基になりそうなものを選択し、それに対して9つの質問を順番にするだけです。

思いもよらないアイデアが生まれるため、考えに行き詰まった時に使用するのがよいでしょう。

他にも問いかけをしながら行うことのできるビジネスフレームワークについて知りたい方は、次の記事もごらんください。

オズボーンのチェックリストの質問内容について

ではオズボーンのチェックリストの9つの質問について、具体的な商品の事例も含めて解説します。

①転用→他に使い道はないか(Put to other uses)

出典:ハッピーターンスペシャルサイト

素材・色・形・機能などを変えずに新しい使い方はできないか、ターゲット顧客の顧客層を変更して違う使い方はできないかを考えます。

例えば亀田製菓のハッピーターンに使用されているハッピーパウダーはクックパッドで自作する方法を投稿する人がいるほど大人気です。

そこでハッピーパウダーが好きなターゲット顧客に絞った商品開発が行われ、発売されたのが「53g パウダー250%ハッピーターン」です。

人気の商品を「転用」してさらに売上を上げた好事例と言えるでしょう。

②応用→他からアイデアは借りられないか(Adapt)
同業他社、海外、他業種、過去の事例を参考にできないかを考えます。

コンビニの24時間営業を応用し10分単位での場所貸しへと「応用」したのが時間貸し駐車場です。

③変更→変えてみたらどうか(Modify)
色や素材、機能、形、温度や質感を変えられないか考えます。

マスク需要の高まりに応じて黒マスク、熱中症対策も兼ねた接触冷感マスクなどさまざまな機能を備えたマスクが発売されたのが「変更」を用いた事例として記憶に新しいでしょう。

④拡大→大きくしてみたらどうか(Magnifty)
大きく、重く、長く、強くできないか、個数や機能、ターゲットや商圏を増やせないかを考えます。

インスタント麺のメガ盛りサイズは食事にボリュームを求める層にターゲットを「拡大」して売上を増加させたと言えるでしょう。

⑤縮小→小さくしてみたらどうか(Minify)
小さく、軽く、短く、弱くできないか、個数や機能、ターゲットや商圏を減らせないかを考えます。

ファミレス各社のハッピーアワーの特別メニュー「ちょい飲みセット」は軽く飲みたい層にターゲットを絞って成功した好事例と言えるでしょう。

⑥代用→他のものでは代用できないか(Substitute)
他の製造法、素材、場所、時間で代用することはできないかを考えます。

例えばユニクロのヒートテックとエアリズムの関係を見てみると、同じインナーというカテゴリですが冬という寒い時期用のヒートテックを夏の暑い時期用に素材を変えて開発したのがエアリズムです。

大ヒットした商品を「代用」して通年で販売できるようにした好事例と言えるでしょう。

⑦置換→入れ替えてみたらどうか(Rearrange)
場所や順番、組み合わせを変えられないかを考えます。

ウーバーイーツは外食を中食化したという意味では「転換」の成功例と言えるでしょう。

⑧逆転→逆にしてみたらどうか(Reverse)
上下左右、前後や表裏を逆にできないか、考え方や順番を逆にできないかを考えます。

例えばおかずにかける調味料のラー油をおかずそのものに「逆転」させて別の需要を生み出したのが食べるラー油です。

⑨結合→組み合わせてみたらどうか(Combine)
他のモノやシチュエーション、体験や真逆のものと組み合わせられないかを考えます。

現在広く行われているコラボレーションマーケティングはこの「結合」の考え方を応用していると言えるでしょう。

オズボーンのチェックリストを使う時の注意点

オズボーンのチェックリストを使用する際の注意点は他者評価を気にせずにアイデアを量産することです。

オズボーンのチェックリストは自由に発想を広げてアイデアを多数生み出すためのツールなので、精査するのは別のタイミングで行うのが望ましいでしょう。

オズボーンのチェックリストを作成できるおすすめアプリ

オズボーンのチェックリストを作成できるおすすめのアプリをご紹介します。

出典:アイデアジェネレーター

これはアイデアジェネレーターというサイト内にあるオズボーンのチェックリストアプリですが、9つの質問を入力した商品やサービスに合わせてさらに細分化して図示してくれます。

投げかける質問につまった時に用いると効果的でしょう。

出典:アイデアジェネレーター

まとめ

オズボーンのチェックリストは既存のアイデアから新しいアイデアを発想しやすくするためのフレームワークですが、今売れている商品やサービスにさまざまに活用されていることがわかりました。

アイデアを着想するのに敷居が高すぎると感じている方はぜひ試してみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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