Webマーケティングで覚えておきたい分析手法、SWOT分析とは?

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Webマーケティングの担当者になって初めて自社の現状を分析してみてと言われたけれど、どのような方法で行えばよいか見当がつかないとお悩みの方はいらっしゃいませんか?

このような時に役立つ分析手法がSWOT分析です。

この記事ではSWOT分析とは何かから具体的な分析方法まで詳しく解説します。

SWOT分析とは?

SWOT分析とは強み(Strength)、弱み(Weakness)、機会(Opportunity)、脅威(Threat)の4つの視点で企業を評価、分析する手法を言います。

1960年~70年代にかけてスタンフォード大学で研究プロジェクトを率いたアルバート・ハンフリーによって提唱されました。

4つの視点について詳しく説明します。

①強み(Strength)
商品やサービスに好影響を与えることができる、自社における資源や特徴(内部環境)です。

②弱み(Weakness)
商品やサービスに好ましくない影響を与えてしまう、自社における資源や特徴(内部環境)を言います。

③機会(Opportunity)
商品やサービスに好影響を与えることができる、自社以外における資源や特徴(外部環境)です。

④脅威(Threat)
商品やサービスに好ましくない影響を与えてしまう、自社以外における資源や特徴(外部環境)を言います。

SWOT分析は3C分析でcompany分析をする際にも用いられるため、3C分析についても詳しく知りたい方は次の記事もごらんください。

SWOT分析を行う目的とは?

SWOT分析を行う目的は3つあります。

1つめは経営戦略を策定するためです。

SWOT分析では自社を取り巻く外部環境と自社の内部環境をバランスよく分析できるため、経営戦略を考える時に役に立ちます。

2つめは経営改善をするためです。

SWOT分析を行う中で自社の弱みや、自社を取り巻くリスクがわかってくるため今後解決した方がよい課題が見えてきます。

この課題をうまく解決できれば、経営状況の改善が見込めるでしょう。

3つめは全社的な認識の統一です。

大きな組織になるほど1つの目標を目指して足並みを揃えるのは難しくなります。

SWOT分析を行い自社の現状を共有することで、各部署や個人が行うことが明確になるでしょう。

SWOT分析を行う方法について

次にSWOT分析のやり方を説明します。

①SWOT分析を行う目的と目標を明確にする
事前準備として何のためにSWOT分析を行うのかを明確にしておきましょう。

例えばアパレルの店舗とECサイトを運営している会社ならSWOT分析を行う目的を「ECサイトの売上向上」とし、具体的な数値目標を「売上を前年比140%に引き上げる」のように設定するとWebマーケティング戦略に活用しやすくなるのではないでしょうか。

②外部環境を分析する
内部環境は外部環境に影響される可能性が高いため、最初に外部環境の分析から行うのがよいでしょう。

機会(Opportunity)と脅威(Threat)を紙に書き出します。

例えばアパレルのECサイトにとっての機会(Opportunity)なら、ネット通販で洋服を購入する人が増加していることが挙げられるでしょう。

具体的に箇条書きにできるくらいの数を書き出していくのがコツです。

③内部環境を分析する
外部環境の分析ができたら、次は内部環境の分析に移ります

強み(Strength)と弱み(Weakness)を紙に書き出してみましょう。

例えばアパレルのECサイトの強み(Strength)なら、在庫をあまり持たなくてもよいこと、弱み(Weakness)ならサイズ違いなどで一定数の返品を覚悟しなければならないことなどが挙げられます。

④クロスSWOT分析を行う
クロスSWOT分析とは4つの視点を掛け合わせて分析することです。

4つの視点を掛け合わせると次の4つの方法を作ることができます。

・機会(Opportunity)×強み(Strength)
機会があった時自社の強みを活かすにはどうするかを考えます。

・機会(Opportunity)×弱み(Weakness)
弱みを補強して機会をつかむにはどうするかを考えることです。

・脅威(Threat)×強み(Strength)
脅威にさらされた時、強みを活かしてチャンスに変えるにはどうするかを考えます。

・脅威(Threat)×弱み(Weakness)
弱みを理解して脅威による影響を避けるにはどうするかを考えることです。

できあがった4つの方法を具体的にWebマーケティング戦略に落とし込めば分析は完了です。

SWOT分析を行う時の注意点

SWOT分析を行う時に注意してほしいのは、万能の分析方法ではないということを理解した上で分析する必要があるということです。

Webマーケティングの分析方法はさまざまな種類がありますが、どんな場合でも対応でき、しかも正確に分析できるという方法は存在しません。

例えばSWOT分析の場合は1つの事象を強みとも弱みとも捉えられること、脅威と分析したことが実はチャンスだったという場合もあることなどが弱点と言えます。

そのため分析をする場合は必ず複数の可能性があることを考慮に入れた上で行うことが大切です。

まとめ

SWOT分析は目的や目標をはっきりと決めて行えば、経営戦略の策定から全社的な意識統一まで幅広く活用できる便利な分析方法であることがわかりました。

自社の現状を把握し、社内全体で共有することで同じ方向を向いて進むことができます。

ぜひSWOT分析を積極的に活用して、よりよいWebマーケティング戦略を作ってみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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