コンバージョン値のルールとは?設定方法から使用する際の注意点まで詳しく解説
広告出稿をした際、コンバージョンといっても自社にとって価値のあるコンバージョンもあれば、そうでもないコンバージョンもあるのでその価値を数値で反映させることができればより正確な分析ができるのにと悩んでいる人はいませんか?
この記事ではそのような悩みを解決するGoogle広告の機能「コンバージョン値のルール」について詳しく解説します。
- 目次
- ■コンバージョン値のルールとは?
- ■コンバージョン値のルールの設定方法
- ■コンバージョン値のルールを設定するメリット
- ■コンバージョン値のルールのデータ確認方法
- ■コンバージョン値のルールを使用する際の注意点
- ■まとめ
■コンバージョン値のルールとは?
Google広告におけるコンバージョン値のルールとは、一定の条件に基づきコンバージョンの価値を調整できる機能です。
Google広告では次の3つの条件でコンバージョンの価値を調整できるため、表にまとめてみました。
条件の種類 | 概要 |
オーディエンス | 自社にとって価値の高いユーザーやペルソナを自社のオーディエンスリストとGoogleの オーディエンスリストの中から指定してコンバージョン値を調整できる |
地域 | ユーザーの所在地に応じてコンバージョン値を調整できる |
デバイス | ユーザーの使用するデバイスに応じてコンバージョン値を調整できる |
コンバージョン値のルールの適用対象となるのは、機械学習を使用してオークションごとにコンバージョン数やコンバージョン値の最適化を行うスマート自動入札でキャンペーンの最適化を行っている検索キャンペーン、ショッピングキャンペーン、ディスプレイキャンペーンです。
参考:Google広告ヘルプ「コンバージョン値のルールについて」
■ コンバージョン値のルールを設定するメリット
コンバージョン値のルールを設定するメリットは次の3つです。
- コンバージョンの価値をビジネスの内容に応じて最適化しそのデータを基に運用できる
- ルールを適用することでコンバージョンデータを管理する手間が削減できる
- リアルタイムでルールが適用されるため正確なデータが得られる
一度コンバージョン値のルールを設定することで、よりビジネスの現実に即したデータが得られるようになり、運用の手間も省けることがわかります。
参考:Google広告ヘルプ「コンバージョン値のルールについて」
■コンバージョン値のルールの設定方法
コンバージョン値のルールの設定方法をご紹介します。
①Google広告にログインし、「ツールと設定」をクリックするとメニューが表示されるため、「コンバージョン」を選択する
②左側の「価値のルール」「コンバージョン値のルールを作成」をクリックする
③メイン条件として「オーディエンス」「デバイス」「地域」の3つのうちいずれかを選択しサブカテゴリも選択する
④サブ条件も必要あれば選択する
⑤「値」セクションで条件に合った場合に行う調整内容を指定して「保存」をクリックする
設定の際の細かい留意点についても知りたい人は、Google広告ヘルプで詳細な内容を確認しておきましょう。
参考:Google広告ヘルプ「コンバージョン値のルールのセットアップ」
■コンバージョン値のルールのデータ確認方法
コンバージョン値のルールを設定して広告を運用した場合、レポートの「分類」機能を用いるとルール適用前、ルール適用後両方のデータを確認することができるので、手順をご紹介します。
①Google広告にログインし、画面左側のメニューから「キャンペーン」を選択する
②画面中央の「分類」「コンバージョン」「値のルールで調整」を選択する
③分類方法を「元の値(ルール適用あり)」「元の値(ルール適用なし)」「オーディエンス、地域、デバイス」の中から選択する
データ表にコンバージョン値のルールの項目を追加することも可能なので、必要な場合は表示項目を変更しておきましょう。
参考:Google広告ヘルプ「コンバージョン値のルールのレポートを参照する」
■コンバージョン値のルールを使用する際の注意点
コンバージョン値のルールを使用する際の注意点として、クロスアカウントコンバージョントラッキングが設定されている場合、クライアントセンター(MCC)アカウントからしかコンバージョン値のルールの設定を行うことができないということが挙げられます。
Google広告ではアカウント固有のコンバージョンかクロスアカウントコンバージョンのどちらかを選んで使用するため、コンバージョンについての設定もそれぞれで行うことになるということです。
参考:Google広告ヘルプ「クロスアカウントコンバージョントラッキングについて」
■まとめ
コンバージョン値のルールとは、一定の条件に基づきコンバージョンの価値を調整できる機能ですが、ビジネスの内容に応じて柔軟にコンバージョンの価値を計測するため、より現実に即した運用結果が得られるとわかりました。
ぜひコンバージョン値のルールを設定して、ビジネスに最適な広告運用を目指してみてください。