【Google広告】構造化スニペット表示オプションとは

リスティング

構造化スニペット表示オプションという広告表示オプションがあると知ったけれど、名前からどのような機能なのか想像がつかずお困りの方はいらっしゃいませんか?

構造化スニペット表示オプションは上手に活用すればターゲット顧客により自分の売りたい商品やサービスを詳しく知ってもらえる便利な機能です。

この記事では構造化スニペット表示オプションの概要から効果的な活用法まで詳しく解説します。

構造化スニペット表示オプションの概要と設定方法について

構造化スニペット表示オプションとは、広告表示オプションの中の1つで、13種類のヘッダー(カテゴリ)に沿って全角12文字までの値(単語)を入力し商品やサービスの補足説明ができる機能です。

ヘッダーの内容と値の入力例を見てみましょう。

①おすすめのホテル
広告主が予約サービスを行っている旅館やホテルの名前を入力できるヘッダーです。
【値の入力例】新宿ワシントンホテル、パークハイアット東京、京王プラザホテル

②コース
教育機関のコースを入力できるヘッダーです。
【値の入力例】秘書検定2級合格コース、MOS一般試験対策コース

③サービス
価格のつけられたサービスを入力できるヘッダーです。
【値の入力例】PC修理、PCリサイクル、PC廃棄

④スタイル
商品のバリエーションを入力できるヘッダーです。
【値の入力例】タイトスカート、フレアースカート、チュールスカート

⑤タイプ
商品カテゴリのバリエーションを入力できるヘッダーです。
【値の入力例】スカート、パンツ、シャツ、カットソー

⑥ブランド
広告主が取扱いをしている商品のブランド名を入力できるヘッダーです。
【値の入力例】シャネル、イブサンローラン、クリスチャンディオール

⑦モデル
広告主が取扱いをしている商品のモデル名を入力できるヘッダーです。
【値の入力例】125 S、250 GTO、F40

⑧学位プログラム
教育機関で学べる学科を入力できるヘッダーです。
【値の入力例】建築学、生物学、経済学

⑨周辺地域
地域名(都道府県名、都市名を除く)を入力できるヘッダーです。
【値の入力例】御茶ノ水、有楽町、新橋

⑩設備
建物や場所の設備、機能を入力できるヘッダーです。
【値の入力例】プール、ジム、スパ

⑪到着地
都市、行政区分、国、大陸、名所旧跡、遺産、観光スポット名などを入力できるヘッダーです。
【値の入力例】ニューヨーク、伊勢神宮、東京

⑫番組
テレビ番組名や公演名などを入力できるヘッダーです。
【値の入力例】ZIP!、サザエさん、はいからさんが通る

⑬保険の保障
保険や保障の種類を入力できるヘッダーです。
【値の入力例】損害賠償保険、終身生命保険

似た機能を持つためコールアウト表示オプションとよく比較されますが、構造化スニペット表示オプションはヘッダーに応じた単語を表示し、コールアウト表示オプションは説明文を表示するという違いがあります。

例えばチェーン店の広告を表示したとすると、構造化スニペット表示オプションの場合「周辺地域」というヘッダーに合わせて「大手町」という地域を設定しますが、コールアウト表示オプションの場合「大手町店全品20%off」のようにメリットを強調した文を設定します。

次に構造化スニペット表示オプションの具体的な設定方法をご紹介します。

①Google広告の管理画面よりメニューの「広告と広告表示オプション」のプルダウンから「広告表示オプション」を選択し画面左上の「+」のプルダウンから「構造化スニペット表示オプション」を選択

②構造化スニペット表示オプションの追加先を「アカウント」「キャンペーン」「広告グループ」の中から1つ選び、ヘッダーは13種類から1つ指定

③値を全角12文字以内で入力(値は3個~10個まで入力可能)し、保存をクリックして完了

ヘッダーは複数設定することが可能です。

コールアウト表示オプションについても知りたい方は、こちらの記事をぜひごらんください。

構造化スニペット表示オプションのメリットとデメリットとは?

構造化スニペット表示オプションのメリットを3つ、デメリットを1つご紹介します。

構造化スニペット表示オプションのデメリット

構造化スニペット表示オプションのデメリットの1つめは、設定後にGoogleの審査があるため通過しなければ広告が表示されないことです。

審査落ちの多くがヘッダーとマッチしない単語を設定したり、文章を入力してしまったりすることによるものなので設定する時によく確認するようにしましょう。

構造化スニペット表示オプションのメリット

構造化スニペット表示オプションのメリットの1つめはLPに遷移する前に予備知識がつくため、商品やサービスに関心の高いターゲット顧客のクリック率が向上して広告の費用対効果が高まることです。

広告をクリックする前にターゲット顧客が商品やサービスを理解できるような値を設定すると、より費用対効果は高まるでしょう。

メリットの2つめは広告の占有面積が増加しよりターゲット顧客の目につきやすくなることです。

値をできるだけ多く設定するようにすることで、ターゲット顧客の幅広いニーズに応えながらアピール効果も高められるでしょう。

メリットの3つめは値に短い単語をより多く設定することでスマホファーストな広告にできることです。

スマホを使うターゲット顧客に訴求するには短時間で商品やサービスについての情報を理解してもらえるようにすることが大切なので、構造化スニペット表示オプションを設定するとより効果的と言えるでしょう。

構造化スニペット表示オプションの効果的な活用法

それでは構造化スニペット表示オプションはどのような業種や活用法が適しているのでしょうか。

まず業種から考えてみました。

・学校
・アパレル
・車の販売

これらの業種はヘッダーを複数設定できるので構造化スニペット表示オプションをより効果的に活用できる業種と言えます。

例えばアパレルであればヘッダーを「スタイル」「タイプ」「ブランド」の3つで設定し、取り扱う商品のカテゴリをターゲット顧客に具体的に伝えることができるのです。

このことから活用法としては複数のヘッダーを設定し、値を短い単語で多数設定することで商品やサービスのイメージがターゲット顧客に伝わるように工夫するのが望ましいと言えるでしょう。

まとめ

構造化スニペット表示オプションはヘッダーに応じた短い単語でターゲット顧客に商品やサービスを効果的にアピールできる機能であることがわかりました。

複数のヘッダーに渡って構造化スニペット表示オプションが設定可能な商品やサービスであれば、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

その他にも広告表示オプションは多数ありますので、積極的に活用していきましょう。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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