【因数分解を理解しよう】CV、CPAをコントロールできるリスティング広告運用方法
リスティング広告の因数分解やロジックツリーという言葉を聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
記事の最後にすぐ使えるオリジナルの因数分解表(ロジックツリー)がありますので、お気軽にダウンロードください。個人情報の入力不要です。
記事を読んで頂くと、理解も深まるかと思いますがすぐダウンロードしたい方は「まとめ」に飛んでください。
■リスティング広告運用者が因数分解を理解するべき理由
全ての物事において、問題が起きた時に改善策を見出すには悪化の原因を探ることが大切です。
リスティング広告では、簡単な因数分解を理解するだけで、改善策を導き出すことができます。
CPAが高騰してしまった、今すぐ下げないと!という事態に、どのように対策をとるかで成果は大きく変わってきます。
例えば、CPA(顧客獲得単価)をどうにかしたい!という場合は、初めにCPAがどの要素で成り立っているのかを理解しておきます。
CPAを因数分解すると
CPA=COST(広告費)➗CV(コンバージョン数)
と、このような公式になります。要するに、CPAを改善するには
- COSTを減らすか
- 分母であるCV数を増やすか
この2つのどちらかの方法で対処します。
このように因数分解で課題の原因を突き止め、的確な対策を講じることができます。
この記事ではリスティング広告でありがちな非常事態に、冷静で、かつ効率よく対応できるよう、役立つ因数分解を解説していきます。
■コンバージョン単価を下げたい場合
コンバージョン単価が高いことが課題の場合、複数の要因・改善方法があります。
改善方法は大きく2つに別れており、
改善方法A「CPCを下げる」
改善方法B「CVRを上げる」
この2つになり、そこから具体策に別れていきます。
一部を解説すると、
課題「コンバージョン単価を下げたい。」
対策「改善方法Aの”CPCを下げる”ことに注目し、CPCの高い流入を減らしたい。その為には…」
具体策例
- 競合が少ないキーワードを追加する
- 複合キーワードを追加
- キーワードの入札単価を個別に調整
- デバイスごとの入札単価調整
- ユーザー属性(年齢・性別)ごとの入札単価調整
- スケジュール(時間帯・曜日)ごとの入札単価調整
- オーディエンスごとの入札単価調整
また、「改善方法Bの”CVRを上げる”に注目し、ランディングページを改善したい」
といった場合の具体的な対策は以下の6点です。
- ファーストビューの変更
- ヒートマップの導⼊
- ボタンの配置、⾊の変更
- コンテンツの⾒直し(追加・削除)
- ⼊⼒フォームの改善(項⽬を減らす等)
- 読み込み速度の改善
このように、解決のための具体的な対策が分かります。
■コンバージョン数を増やしたい場合
次は、コンバージョン数を増やしたい場合です。
改善方法A「CVRを上げる」
改善方法B「クリック数を増やす」
大まかには上記の2つで、ここから具体策へと別れていきます。
こちらも一部を解説すると
課題「コンバージョン数を増やしたい。」
対策「改善方法Aの”CVRを上げる”ことに注目し、CVRの⾼い流⼊を増やす。その為には…」
具体策例
- コンバージョンしたクエリの追加
- マッチタイプの変更
- リターゲティングの実施
- RLSAの設定
このように課題に沿って最適な改善策を見つけることができます。
■まとめ
「コンバージョン単価が高騰してしまった…」などの事態がが起きてしまった時は一度冷静になって因数分解をしてみましょう。
このフレームワークを身につけることができれば、無意識のうちに効率よく対策を考えることができるはずです。
今回は、改善策の一部をご紹介致しましたが、手元に置いて使える因数分解表(ロジックツリー)を無料で配布しております。下記よりお気軽にダウンロードください。(個人情報の入力等不要でそのままダウンロードできます。)
少しでも広告運用のお役に立てますと幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。