初頭効果とは?Webマーケティングに使える心理学
人間関係では初対面での印象が大切とはいうけれど、その理由や具体的にどのようなことに気をつければよいのかわからないとお悩みの方はいらっしゃいませんか?
この記事で初頭効果について理解を深めることで、悩みを解決してみましょう。
■初頭効果とは?
初頭効果とは人間が何かを見た時、第一印象が記憶に残りやすく、後の評価や判断に影響を及ぼすことを指します。
1946年にポーランド出身の心理学者、ソロモン・アッシュが行った印象形成の実験により提唱されました。
この実験では人間の性格を表す形容詞を1つめはポジティブ→ネガティブな順番、2つめはネガティブ→ポジティブな順番に並べ替えて被験者へと見せたところ、1つめでは好印象、2つめではあまり良くない印象を抱くという結果が出たのです。
初頭効果は諸説ありますが出会って6秒~7秒ほどの印象、電話ではわずか3秒の印象がその後の評価に影響を与え、長期記憶として残りやすいため影響は半年ほど続くとされています。
■初頭効果をWebマーケティングで活用する方法
初頭効果をWebマーケティングで活用する方法を3つご紹介します。
オンラインでの打ち合わせに活用する
初頭効果は初めてオンラインで打ち合わせをする際に意識するのがおすすめです。
最近はZOOMやLINEなどで打ち合わせをする機会が増え、それに合わせた身だしなみやマナーについても多くアナウンスされています。
まずは身だしなみですが、オンラインで気の緩みが出やすいのが服装と髪型でしょう。
服装はビジネスマナーに合った清潔感のあるものを身に着けると、初対面の方に初頭効果が働くのはもちろんですが、社内の方からも「オンラインでも気を抜かない人」と高く評価されます。
髪型はオンラインだと寝癖を直していない方をたまに見かけますが、社内ではある程度微笑ましく受け止めてもらえても初対面の方は失礼と受け取る場合も多いのではないでしょうか。
初頭効果を意識し、カメラに映った瞬間から印象を良くする身だしなみを心がけましょう。
またオンラインでの打ち合わせのマナーですが、カメラや音声を意識して最初から表情豊かに滑舌よく話すこと、自分が話さない時はマイクを切って頷きながら聴くことで相手に好印象を持ってもらえます。
ぜひ初頭効果を意識して、オンライン打ち合わせでの身だしなみやマナーを見直してみてください。
新規顧客獲得に用いる
初頭効果を意識したWebサイトを作ることで、新規顧客を効率的に獲得することができます。
新規顧客がWebサイトに初めて訪問した際、ファーストビュー内のキャッチコピーや見出しなどに自分のほしい情報が含まれていないと感じると離脱してしまいます。
このため初頭効果を意識し、探している情報や役に立つ情報がWebサイト内にあると印象づけることが大切なのです。
新規顧客に伝えたい情報や重要な内容は最初に記載するようにしましょう。
これをきっかけに新規顧客がWebサイト内を巡回し、自分の売りたい商品やサービスについて理解を深めるように仕向けることが重要です。
コンテンツ作りに活用する
ターゲット顧客に商品やサービスの良さを理解してもらうためコンテンツ作りを積極的に行うのはよいのですが、ターゲット顧客がコンテンツの内容全てに目を通してくれるという前提で作成してはいけません。
どれだけ一生懸命コンテンツ作りをしたとしても、最初にターゲット顧客へわかりにくいという印象を与えてしまえばそのコンテンツは最後まで読んでもらえないからです。
このためコンテンツ作成では初頭効果を意識し、最初に結論を持ってくることが大切なのです。
最初に結論があれば内容を理解しやすく、ターゲット顧客にこのコンテンツには探している情報がありそうだと感じさせ、読み進めてもらうきっかけとなります。
他にもWebマーケティングに使える心理学について広く知りたい方は、次の記事もごらんください。
Webマーケティングで役に立つ!知っておきたい心理学用語
Webマーケティングの担当になったけれど、どうもターゲット顧客のニーズをつかみ切れていない気がするとお悩みの方はいらっしゃいませんか? そのような時に問題解決の糸口となるのが心理学です。 ターゲット顧客の行動の理由を把握し、より自分の商品やサービスを効率よくアピールするために知っておきたい心理学用語を解説します。
■まとめ
初頭効果は第一印象が後の評価や判断に影響を及ぼすことですが、ビジネスマナーはともかくWebマーケティングへの応用については意外とできていないことが多いのではないでしょうか。
特にWebサイトのファーストビュー、SEO対策を施したブログコンテンツなどでは初頭効果をもっと活かせば大幅にターゲット顧客の離脱を防止することができるでしょう。
最初の印象を大切にするということは、そこに重きを置いた表現をするので結果的にキャッチコピーや文章が簡潔なものとなりGoogleが重要視するユーザーファーストにもつながります。
ターゲット顧客を疲れさせず、必要なことをわかりやすく伝えるためにも初頭効果を大いに活用しましょう。