【Google広告】最適化スコアとは?概要から効果的な活用法までご紹介!

リスティング

Google広告の運用をしている中で最適化スコアという数値を見たことがある方も多いと思いますが、どのような意味の数値かよくわからずうまく活用できない方はいらっしゃらないでしょうか。

この記事では最適化スコアの意味から提案される最適化案の内容、そして活用方法まで詳しく解説します。

Google広告の最適化スコアとは?

Google広告の最適化スコアとは、より良い広告掲載結果を得るためGoogle広告で使用しているアカウントがどの程度最適化されているかをGoogleが推定した値です。

0%~100%までの数値で示され、100%に近いほど最適化されています。

最適化スコアは次の5つの数値に基づいてリアルタイムで計算されるのです。

①統計情報
②設定
③アカウントとキャンペーンのステータス
④利用可能な最適化案の効果
⑤最近の最適化履歴

また、最適化スコアに基づいた広告運用の改善案である「最適化案」を教えてくれるのでそれを適用して広告運用の改善を行うこともできます。

最適化スコアの確認方法、最適化案を適用する方法は下記の通りです。

①Google広告の管理画面左側のメニューから「最適化案」を選択

②画面左上に最適化スコアが表示されるので数値確認後、「すべての最適化案」「入札単価と予算」、「広告と広告表示オプション」「キーワードとターゲット設定」「修正項目」の窓にスコアと最適化案が表示されるのを確認

Google広告最適化案

③1つの最適化案だけを適用したい場合は「最適化案を表示」「適用」をクリックし、その窓にある全ての最適化案を適用したい場合は「すべて適用」をクリック

また最適化案の一部は自動適用することもできます。

最適化案の自動適用はいつでも有効・無効の変更設定ができ、有効に設定をすることで広告配信予算が引き上げられることはありません。

また自動適用を行うことができる最適化案を表にまとめてみました。

最適化案の種類メッセージ
広告と広告表示オプション・レスポンシブ検索広告を追加する ・レスポンシブ検索広告を改善する ・広告のローテーションを最適化する
入札単価と予算・目標コンバージョン単価を調整する ・広告費用対効果の目標値を調整する ・拡張クリック単価を使って、広告費用対効果を改善する ・「クリック数の最大化」を使って広告費用対効果を改善しましょう ・「コンバージョン数の最大化」を使って、広告費用対効果を改善しましょう ・目標コンバージョン単価を使って広告費用対効果を上げましょう ・目標インプレッション シェアを使って、広告費用対効果を改善しましょう ・目標広告費用対効果を使って、広告費用対効果を改善しましょう ・目標コンバージョン単価の設定 ・目標広告費用対効果の設定 ・入札戦略の目標を設定する ・コンバージョントラッキングをアップグレードする
キーワードとターゲット設定・オーディエンスを追加する ・レポートするオーディエンスセグメントを追加する ・動的検索広告を追加する ・キーワードを追加する ・Google検索パートナーを使ってリーチを拡大する ・重複するキーワードを削除する ・広告配信に使われていないキーワードを削除する ・競合する除外キーワードを削除する ・ターゲットの拡張を使用する

広告運用にかける時間を節約しながら広告を最適化したい場合は、自動適用を活用するのもよいでしょう。

参考:Google広告ヘルプ「最適化案の自動適用について」

最適化案の種類とは?

それではGoogle広告が提案してくれる最適化案とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

5つのカテゴリ別にご紹介します。

広告と広告表示オプション

広告効果を高めるための最適化案や、広告表示オプションを活用してクリック率を高めるための最適化案を提案してもらえます。

例えば「動画広告を追加する」という最適化案ではアプリの広告を YouTube、Google Play、パートナーのアプリやモバイルサイトで表示して、ターゲット顧客の視覚に訴えることができるだけではなくスマホファーストに改善することができるのです。

広告の内容について改善したい方はこの最適化案を採用してみましょう。

広告表示オプションについて詳しく知りたいという方は、次の記事もお読みください。

自動化されたキャンペーン

自動化されたキャンペーンで提案される最適化案は次の3つです。

①ローカルキャンペーンを作成する
ローカルキャンペーンとは店舗の所在地を設定すればGoogle検索ネットワーク、Googleマップ、YouTube、Google ディスプレイネットワークに広告を表示して来店促進できる機能です。

店舗型ビジネスを行っている方はこの最適化案を採用するのもよいでしょう。

②スマートディスプレイキャンペーンを作成する
ディスプレイ広告を作成する時間や手間を省くため、Google広告が自動入札、自動ターゲット設定、広告の自動作成などを行ってコンバージョンに至る可能性の高いターゲット顧客にアピールできる機能です。

手動で設定したターゲット顧客以外にも広くアプローチしたいと考えている場合はこの最適化案を適用してみましょう。

③スマートショッピングキャンペーンに切り替える
スマートショッピングキャンペーンはGoogle検索ネットワーク、ディスプレイネットワーク、YouTube、Gmailに掲載される商品ショッピング広告、ローカル在庫広告、ディスプレイ広告などをコンバージョンが最大化するように最適化します。

コンバージョン値の改善を考えているならぜひこの最適化案を採用しましょう。

入札単価と予算

入札単価と予算では、広告の目的や状況に応じたスマート自動入札の種類やキャンペーンの予算の最適化案を提案してくれます。

例えば「クリック数」「コンバージョン数」を最大化するように自動入札を行う設定をしたり、未使用予算の振り替え、予算の引き上げなどで広告掲載を途切れないようにしたりできるのです。

広告の費用対効果をより高めたい方はこの最適化案に一度は目を通しておきましょう。

キーワードとターゲット設定

キーワードとターゲット設定では成果が出るようキーワードの追加や削除をしたり、より多くのターゲット顧客にアプローチするためのターゲット設定に変更したりできる最適化案を提案してくれます。

時間の流れとともにキーワードのトレンドやターゲット顧客のニーズは変化するので、よりタイムリーな広告を心がけている方はこの最適化案を採用してみましょう。

問題の修正

問題の修正では広告内の問題点を修正するための最適化案を提案してくれます。

広告の掲載ができないような問題点を指摘される場合もあるので注意しましょう。

広告の候補

既存の広告を基に、システムが別パターンの広告を生成し提案してくれる機能です。

提案された広告内容を確認し、適用して広告配信を行うか非表示にするかを選択するのですが、もし14日間何もしないでいると、「自動適用」と表示されて広告配信が開始されることに注意しましょう。

参考:Google広告ヘルプ「最適化案の種類」

よりよい最適化案の活用方法とは?

最適化スコアと最適化案の内容を踏まえて、よりよい活用方法のポイントを2つご紹介します。

①定期的に最適化スコアと最適化案を確認すること
「問題の修正」という最適化案の中には広告の掲載ができないような問題を指摘する内容が含まれるため、定期的にチェックするのが望ましいでしょう。

②改善効果の高い最適化案から採用し、100点を目指さないこと
最適化案はたくさんの種類があるためどれを選択するか迷うかもしれませんが、最適化案を表示した窓の右上にはその最適化案を適用すると最適化スコアがどのくらい改善するかが数値で表示されます。

この数値で優先順位をつけて適用するのが望ましいですが、ターゲット顧客のニーズやキーワードは変化し続けることを鑑みて100点を取ることばかりを目指さないようにしましょう。

まとめ

最適化スコアとはGoogle広告でその広告が最大限の効果を発揮できるように設定されているかを数値で可視化してくれる便利な機能であり、最適化するための改善案も同時提案してもらえることがわかりました。

最適化スコアと最適化案を参考にして、より効率の良い広告戦略を考えてみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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