マッチングリスク意識とは?Webマーケティングに使える心理学
初めて商品やサービスを購入する際、不安が先だってしまって口コミやレビューを次々と見てしまった経験はありませんか?
このような心理状態が起こるのはマッチングリスク意識によるものです。
この記事ではマッチングリスク意識とは何かからマーケティングにおける注意点まで詳しく説明します。
- 目次
- ■マッチングリスク意識とは?
- ■Webマーケティングでマッチングリスク意識を取り除く方法
- お客様の声やレビューをWebサイトに掲載する
- 無料サンプルや無料お試し期間を提供する
- アフターサービスを行う
- 返金や返品を保証する
- カスタマーサポートを設ける
- ■まとめ
■マッチングリスク意識とは?
マッチングリスク意識とは、商品やサービスを購入する前に自分に合わなかったらどうしようと不安になる心理現象です。
マーケティングにおいては購入を踏みとどまらせる要因となってしまうので、あまりうれしい効果とは言えないでしょう。
毎回購入していて自分にとって「定番化」している商品やサービスの場合、マッチングリスク意識は働きません。
逆に初めて購入する商品やサービス、高額な商品やサービスなどにはマッチングリスク意識は強く働くのです。
このことから初めてその商品やサービスを購入したいターゲット顧客に対しては、マッチングリスク意識を取り除くことに心を配る必要があると言えます。
またマッチングリスク意識は実店舗での販売よりもWebマーケティングの上でより強く働くことも覚えておきましょう。
■Webマーケティングでマッチングリスク意識を取り除く方法
マッチングリスク意識とは何かご理解いただいたところで、次はWebマーケティングでマッチングリスク意識を取り除くための方法を5つご紹介します。
お客様の声やレビューをWebサイトに掲載する
客観的な意見を提示するのはマッチングリスク意識を取り除く上でとても有効な方法です。
具体的には自社のWebサイトに商品やサービスを利用したお客様の声やレビューを掲載するとよいでしょう。
自社と利害関係のない第三者の意見をターゲット顧客に見てもらうことによって安心感を持たせることができます。
無料サンプルや無料お試し期間を提供する
実際に使用してみないと自分に合うか合わないか判断しにくい商品やサービスの場合、無料サンプルの使用を勧めることや無料お試し期間を設けることでマッチングリスク意識を取り除くことができるのです。
例えばサプリメントや化粧品などは個人によって使用感の差が激しい商品と言えます。
そのような場合無料サンプルや無料お試し期間を設ければ、本当に自分に合うと感じたターゲット顧客が納得して購入してくれるでしょう。
アフターサービスを行う
電化製品や機械などは高額なうえ、商品によって品質にばらつきがある場合もあるため、ターゲット顧客は購入時に壊れる可能性を考えます。
その場合長期保証やアフターサービスをその商品やサービスに付帯することがマッチングリスク意識の軽減につながるでしょう。
自社のWebサイトで商品説明ページに長期保証やアフターサービスの概要についても記載しておくとより丁寧だと言えます。
返金や返品を保証する
Webマーケティングというお互いの顔が見えないコミュニケーションの中で、商品やサービスを購入する時に返金や返品の保障がついているというのはターゲット顧客にとって大きな安心感につながるでしょう。
高額な商品やサービスであるほどマッチングリスク意識を取り払う効果は高いと言えます。
カスタマーサポートを設ける
カスタマーサポートを設けるのもマッチングリスク意識を取り除くのに有効な手段です。
ターゲット顧客に「何かあった時に専門の相談先がある」と感じてもらうことで商品やサービスへの安心感を高めることができます。
カスタマーサポートでの対応内容において、マッチングリスク意識の除去も目指して行えるようになるとなおよいでしょう。
■まとめ
マッチングリスク意識は初めてその商品やサービスを購入する場合自分に合うかどうか不安に感じ、Webマーケティングにおいてはより強く働いてしまう心理効果だとわかりました。
Webマーケティングは実店舗でのマーケティングと違い、ターゲット顧客に一度も会わないまま商品やサービスを購入してもらわなければなりません。
実際に面対して商品やサービスの説明を行う時と比較すると、よりターゲット顧客との信頼関係を慎重に作りあげないとターゲット顧客の心を動かし、コンバージョンにつなげるのは難しいと言えるのです。
信頼関係を築くためには丁寧にターゲット顧客の不安を取り除き、心に寄り添った対応をすることが求められます。
マッチングリスク意識の知識を上手に活用して、少しずつターゲット顧客からの信頼を得ることができるようなマーケティング戦略を作り上げていってください。