ウィンザー効果とは?Webマーケティングに使える心理学
親友が自分のことを褒めているというのを他の第三者から聞いてうれしくなった経験はありませんか?
このような心理状態はウィンザー効果によるものです。
この記事ではウィンザー効果とは何かからWebマーケティングで活用する方法まで詳しく解説します。
- 目次
- ■ウィンザー効果とは?
- ■ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するには?
- ■ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するメリット・デメリット
- ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するデメリット
- ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するメリット
- ■まとめ
■ウィンザー効果とは?
ウィンザー効果とは、直接本人に伝えるよりも第三者を介して伝えると信憑性が増すという心理効果のことです。
ウィンザー効果は1990年にアメリカの女性作家アーリーン・ロマノネスによって書かれた「伯爵夫人はスパイ」の登場人物ウィンザー公爵夫人が「第三者の褒め言葉は、いつでも一番効果的」と言ったことから名付けられました。
ウィンザー効果が起こる理由は次の2つです。
①利害関係がないため
第三者の発信する情報には自分との利害関係がないので嘘である可能性は低いと感じるのです。
②第三者からの情報の数が多いため
人間は自分の意見よりも集団の意見の方が正しいと考える傾向にあります。
たくさんの人が選択していることや物にさらに人気が集中する心理現象をバンドワゴン効果と言いますが、これによりウィンザー効果も第三者の数が多いほど効果的になるのです。
バンドワゴン効果についてもっと詳しく知りたい方は、次の記事もごらんください。
■ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するには?
ウィンザー効果のWebマーケティングでの活用方法として最も一般的なのは口コミやレビュー、お客様の声を自社のWebサイトに掲載することですが、これ以外の方法を2つご紹介します。
①インフルエンサーに宣伝してもらうこと
インフルエンサーとはSNSで多くのフォロワーを抱える人気ユーザーのことです。
インフルエンサーに客観的に自分の売りたい商品やサービスについて語ってもらうことで、ウィンザー効果を活用しながらインフルエンサーのファンであるフォロワーに商品やサービスを認知してもらうことができます。
インフルエンサーに商品やサービスを宣伝してもらうのは一方的に依頼側だけにメリットがあるのではなく、インフルエンサーとしてもSNSに掲載する内容のアイディアを提供してもらえることになります。
そのためインフルエンサーの今までの投稿内容と整合性がある商品やサービスを提供するとインフルエンサーはより宣伝しやすくなるでしょうし、フォロワーも違和感なくその投稿を受け入れることができるでしょう。
またそのインフルエンサーのフォロワーが自分の売りたい商品やサービスのターゲット顧客になりうるかどうかを依頼前に分析することも忘れないようにしましょう。
②口コミ投稿を促すキャンペーンを行うこと
Twitterなどでよく新しい商品やサービスの口コミを促すキャンペーンを行っているのを見たことがないでしょうか。
テキスト投稿だけではなく、動画も含めた内容でより説得力の高い投稿が多数集まるようになっています。
ウィンザー効果を活用して、利害関係のない第三者からの情報を数多く得ることで新しい商品やサービスへの認知度を上げ、良い印象をターゲット顧客同志で拡散することができている良い事例と言えるでしょう。
■ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するメリット・デメリット
ウィンザー効果をWebマーケティングで活用する方法についてご理解いただいたところで、ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するメリットを3つ、デメリットを1つご紹介します。
ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するデメリット
ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するデメリットは、商品やサービスに対するあまり良くない評価も広まりやすいということです。
良くない評価については良い評価より数やボリュームが少ない時は口コミやレビューの信頼性を高める働きをするのですが、良い評価より広く拡散してしまった場合それを制御するのはなかなか難しくなるでしょう。
このようなことを防ぐためにも、商品やサービスに対して改善を怠らずターゲット顧客に誠意ある対応をし続ける姿勢が大切です。
ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するメリット
ウィンザー効果をWebマーケティングで活用するメリットの1つめは、ターゲット顧客に商品やサービスの内容を幅広い言葉で表現してもらえることです。
Webサイトの商品説明では伝わりにくかった内容でも、口コミやレビューでの多彩な表現の中のどれかがターゲット顧客にとって納得のいく内容である可能性があると言えるでしょう。
2つめはターゲット顧客にとって客観的な情報を提供できることです。
例えWebサイトで説明を行っている内容と同じであっても発信者がサイトの人間と同じ顧客ではターゲット顧客の感じ方が変わるのを忘れてはいけません。
3つめはコンバージョン率を上げる効果を期待できることです。
ウィンザー効果はターゲット顧客の購買意欲を間接的に刺激する方法なので、コンバージョン率のアップも期待できるでしょう。
■まとめ
ウィンザー効果は第三者を介して良い評価を他の人に伝えることで、Webマーケティングで幅広く活用することのできる心理効果だとわかりました。
ターゲット顧客との間でより信頼関係を高めるためにも、上手にウィンザー効果を活用してみてください。