ペルソナの効果的な作り方とは?作成するメリットも解説
Webマーケティングの担当者になって初めてペルソナを作成してみてほしいと言われたけれど、どのように作るのがよいのかイメージがわかないという方はいらっしゃいませんか?
この記事ではペルソナの作り方から作成するメリットまで詳しく説明します。
■ペルソナとは?
ペルソナとは自社の商品やサービスの、たった一人の理想的なターゲット顧客を指します。
架空の人物ですが、氏名、年齢、性別、居住地、職業、勤務先、年収、家族構成といった定量的なデータだけではなく、ライフログ、身体的・性格的特徴、人生のゴール、ライフスタイル、価値観、趣味嗜好、消費行動や情報収集行動などの定性的データを含めて作成されるのです。
実在するターゲット顧客や見込み客のデータから顔写真なども含めて作成されるため、非常にリアルな人物像だと言えるでしょう。
■ペルソナがWebマーケティングに必要な理由について
ではなぜこのようなリアルなペルソナを作成する必要があるのでしょうか。
理由は3つあります。
・ターゲット顧客目線で商品やサービスを提供できるため
・Webマーケティングの戦略が立てやすくなるため
・社内で理想のターゲット顧客像を共有しやすくなるため
いずれもターゲット顧客の満足度をより高める方向性につながっているのがわかるでしょう。
■ペルソナの作り方
では実際のペルソナの作り方を3段階にわけて説明します。
①情報収集する
ペルソナは実在の情報を基にして作るため、まずは既存顧客に対して定性的・定量的な市場調査を行い情報収集するのです。
この時ペルソナの行動自体ではなく、その行動を取った理由や動機に着目するとより理想的なペルソナを作成することができるでしょう。
②情報を整理し派生する情報を追加する
収集した情報を共通する特徴に従い箇条書きなどにして整理・分類し、ペルソナの骨組みを作っていきます。
例えば悩みがあるペルソナであればその原因などが派生情報として追加できるでしょう。
③整理した情報にストーリーで肉付けする
情報が整理できたらさらにリアリティを追求するため、感情移入できるようなストーリーで肉付けしていきます。
例えばあるペルソナは29才女性で周囲が結婚し始めたため、婚活を始めた方がよいのではないかと悩んでいます。
恋愛から自然に結婚に至る形を望んでいるけれど、マッチングアプリなどで失敗するのは怖いため「結婚相談所」を検索してみたところ、ペルソナを作成している会社のWebサイトにたどりついた、といったストーリーができると具体的でしょう。
■ペルソナを作成するメリット・デメリット
ペルソナの作り方についてご理解いただいたところで、次はペルソナを作成するデメリットを1つ、メリットを3つご紹介します。
ペルソナを作成するデメリット
ペルソナを作るデメリットは、非常に詳細な人物像を作り上げる必要があるため情報収集や市場の変化に応じた更新作業に時間がかかることです。
しかしなるべく初期の段階でペルソナを作っておくことでWebマーケティングの対象がぶれず、効率化できるため全体としての手間や時間は削減できるでしょう。
ペルソナを作成するメリット
ペルソナを作るメリットの1つめは、作ったペルソナに感情移入できるため今までとは違った感覚でターゲット顧客の分析が行えることです。
ペルソナはよりリアルさを追求した顧客像のため、どのようなWebマーケティングを行えばターゲット顧客の購買意欲を高めることができるのか想像しやすくなります。
今まで気づかなかったような戦略も思いつくことができるかもしれません。
ペルソナを作るメリットの2つめは社内関係者に共有することでターゲット顧客中心に思考する癖をつけられることです。
ペルソナのことを一定の期間全員で考え続けることで、ターゲット顧客ならどのように感じるかと想像できるようになるでしょう。
ペルソナを作るメリットの3つめはブランディングを強められることです。
ペルソナを作成し共有することで1つのニーズをかなえるために統一したサービスを展開できるようになります。
このため自然に自社商品やサービスのブランディングは強まるでしょう。
■まとめ
ペルソナはリアルさを追求して理想のターゲット顧客像を作り上げる必要があるためやや時間や手間がかかりますが、作成することでWebマーケティングからブランディングに至るまでさまざまな良い効果をもたらすことがわかりました。
ぜひていねいな作り方を心がけて、より自社の商品やサービスを発展させるのに役立ててください。