ランチェスター戦略とは?Webマーケティングでの活用法もご紹介
競合他社との争いに勝ち抜けるようなマーケティング戦略を考えなければならないけれど、どうもうまくいかないとお悩みの方がいらっしゃいませんか?
そのような時に参考にしてほしいのがランチェスター戦略です。
この記事ではランチェスター戦略とは何かからビジネスでの上手な活用法まで詳しく解説します。
■ランチェスター戦略とは?
ランチェスター戦略とは戦闘の勝敗を示す軍事理論で、武器の性能が同じなら兵力数が多い方が必ず勝つということを示しています。
1914年にイギリスの航空工学のエンジニア、フレデリック・ウィリアム・ランチェスターにより提唱されました。
ランチェスターの法則は次の2つの法則に分類されます。
①第1法則
「弱者の法則」と呼ばれていて戦闘力=武器効率(質)×兵力数(量)という計算式で表されます。
接近戦で、1対1で戦うイメージと言えばわかりやすいでしょうか。
Webマーケティングでは中小企業向けの戦略となるのです。
②第2法則
「強者の法則」と呼ばれていて戦闘力=武器効率(質)×兵力数の2乗(量)という計算式で示されます。
遠隔戦で、集団同士で戦うことをイメージするとわかりやすいでしょう。
Webマーケティングでは大手企業向けの戦略となるのです。
この2つの法則を見渡してみると、兵力が少ない場合は1対1での戦いに持ち込み、兵力が多い場合は集団戦に持ち込むのがより有利だとわかるでしょう。
これをビジネスにおける市場での競争に置き換えてみます。
中小企業が大手企業と戦うには第1法則を利用してWebマーケティング戦略に取り組み、自社が強い市場に注力してそこで勝利を収めるなどの方法が考えられるでしょう。
また大手企業同士で戦う場合は第2法則を利用してWebマーケティング戦略に取り組み、豊富な広告宣伝費やリソースを活用して市場で独占的な利益を得るといった方法が考えられるのです。
■ランチェスター戦略をWebマーケティングで活用する方法
ランチェスター戦略をWebマーケティングで活用する方法を3つご紹介します。
ニッチな市場で勝負する
もし競合調査の結果、大手企業のシェアが大きければランチェスター戦略の第1法則を用いてニッチな市場で勝負するという方法があります。
例えば美容室はチェーン店も含めて全国に強い企業がたくさん存在します。
もし自分が小さな美容室を経営しているとしたら、ここでニッチな市場へどのように攻め込むかを考えるのです。
すると「グレイヘア専門店」というコンセプトでお店を立ち上げ、グレイヘアへの移行期間からグレイヘアを美しく維持するまでのヘアケアサービスを行うといった戦略が思い浮かぶでしょう。
大きな市場を狙うのではなく、競争の少ない隙間の市場を狙うのがコツです。
もし競合調査についても詳しく知りたい方は、次の記事もごらんください。
コンテンツマーケティングで活用する
ランチェスター戦略はコンテンツマーケティングでも活用できます。
例えばランチェスター戦略における武器効率(質)、兵力数(量)をコンテンツに置き換えて考えてみましょう。
すると武器効率(質)は「コンテンツの内容」、兵力数(量)は「コンテンツの数」となります。
このことからコンテンツマーケティングをより効率的に集客に結び付けるためにはコンテンツの分野を絞って専門性を高めるか、コンテンツの数を増やすか、どちらかの戦略が必要だとわかります。
もし中小企業でコンテンツマーケティングを行っているならランチェスター戦略の第1法則を用いて、コンテンツの内容を精査して質を高めるという戦略が望ましいでしょう。
また大手企業でコンテンツマーケティングを行っているならランチェスター戦略の第2法則を用いてコンテンツを短期で大量生産するという戦略が取れます。
大規模なキャンペーンや広告展開をする
もし大手企業に所属しているなら、ランチェスター戦略の第2法則を用いて大規模なキャンペーンや広告展開を行うという方法があります。
これは中小企業では各営業職が持つ営業力でターゲット顧客を開拓していく戦略を取るのに対して、同じ方法で勝負を挑むのではなく、豊富なリソースを活かして広くターゲット顧客にアピールするという戦略です。
■まとめ
ランチェスター戦略には第1法則と第2法則の2種類があり、元々は戦闘の戦略を考えるための軍事理論でしたが、現在では中小企業と大手企業どちらのWebマーケティング戦略にも幅広く応用できることがわかりました。
ぜひ積極的に活用して、自社に合ったWebマーケティング戦略の構築に役立ててみてください。