Facebookのコンバージョン測定の方法。意味から設定方法まで詳しく解説

Meta広告

Facebook広告の効果を測定するのにコンバージョンを測定したいけれど、リスティング広告で測定する方法とは異なるためよくわからないという人も多いのではないでしょうか?

この記事ではFacebook広告のコンバージョン測定のための設定、カスタムコンバージョンについて詳しく解説します。

Facebook広告のコンバージョン測定方法とは?

Google広告やYahoo!広告でコンバージョン測定をするためには、コンバージョンタグを設置して計測を行います。

しかし、Facebook広告にはコンバージョンタグは存在しないため、代わりにFacebookピクセルというJavaScriptコードを関連する全てのページに使用します。考え方が全く異なりますので初めて出稿する方はこの違いに戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。

Facebookピクセルを1つ設置するだけで次の3つが全てできるようになります。

  • Facebook広告から遷移したWebサイトでのコンバージョン計測
  • Facebook広告でWebサイトへ訪問したユーザーのリターゲティング
  • Facebook広告配信の最適化

Facebookピクセルはコンバージョンの計測以外にも広告配信に役立つさまざまなことができるのを覚えておきましょう。

Facebook・Instagram広告のターゲティングについても知りたい方は、次の記事もごらんください。

Facebook広告の標準イベントとは?

イベントとはWebサイトでターゲット顧客がコンバージョンの際に行う各種のアクションを指し、Facebook広告にはFacebook広告が定義する9つの「標準イベント」とそれには含まれない「カスタムイベント」が存在します。

Facebook広告が定義する標準イベントは次の通りです。

  • ViewContent(コンテンツ閲覧)
  • Search(検索)
  • AddToCart(カートに追加)
  • AddToWishlist(ウィッシュリストに追加)
  • InitiateCheckout(精算開始)
  • AddPaymentInfo(支払い情報の追加)
  • Purchase(購入)
  • Lead(リード)
  • CompleteRegistration(登録完了)

なおFacebookピクセルのベースコードをWebサイトに追加した後、イベント設定ツールを使用するとコードを使用することなく標準イベントとパラメーターを設定することができます。

現時点では標準イベントでのみ使用でき、カスタムイベントでは使用できないことに注意しましょう。

イベント設定ツールの詳細な使用方法についてはFacebookビジネスヘルプセンターで確認してみましょう。

参考:Facebookビジネスヘルプセンター「Facebookイベント設定ツールウェブ版を使用する」

Facebook広告のカスタムコンバージョンとは?

ターゲット顧客がコンバージョンの際に行うアクションは、必ずしも標準イベントの9種類に分類できない場合があります。

Facebook広告ではこのようなアクションを「カスタムイベント」として設定し、標準イベントとは別に計測を行うことができます。

このカスタムイベントを広告レポートで確認したり、広告配信を最適化したりする場合はさらに「カスタムコンバージョン」として登録をする必要があります。

具体的には指定した条件が達成されたらコンバージョンとして計測を行い、各広告アカウントに最大100個まで登録することができるのですが、条件の要素に「URL」と「イベント」があるのでこれらを組み合わせて条件を複雑化するなどの工夫も可能です。

カスタムコンバージョンを使用すると、次の4つのことができるようになります。

  • 標準イベントでは設定できないアクションに対して広告配信を最適化する
  • 追加のコードなしで標準イベントを設定できる
  • イベントに特定のルールを適用して、ターゲット顧客のアクションをより詳細に把握できる
  • 個々のカスタムコンバージョンを他の広告アカウントやビジネスアカウントとシェアできる

なおFacebook広告のダイナミックプロダクト広告(複数の商品ラインナップを効率良く表示するための広告)においては、カスタムコンバージョンを使用することはできません。

Facebook広告のカスタムコンバージョンを設定する方法

Facebook広告のカスタムコンバージョンを設定する方法は次の通りです。

①画面左上の三本線をクリックして「イベントマネージャ」を選択する

②画面左側から「カスタムコンバージョン」を選択し画面中央の「カスタムコンバージョンを作成」をクリックする

③「カスタムコンバージョンを作成」という窓が表示されるので、「名前」「データソース」「コンバージョンイベント」「ルール」を入力したら右下の「作成」をクリックする

まとめ

Facebook広告のコンバージョン測定には、コンバージョン測定をするためにFacebookが定義した「標準イベント」と定義にない「カスタムイベント」に分かれており、カスタムイベントはカスタムコンバージョンの設定を行うことで広告レポートで確認したり、広告配信を最適化したりする時に活用ができます。

一般的には標準イベントで事足りることが多いですが、一口に「コンバージョン」とは言っても業種や扱う商品、サービスに応じてターゲット顧客が行うアクションはさまざまである上、マイクロコンバージョンを細かく設定したい場合やユーザーが予想のつかないアクションを行う可能性もあります。

そのような場合でもカスタムコンバージョンは100種類まで登録ができ、不要になれば削除が行えるので、ビジネスの成長に応じた活用ができるのが大きなメリットと言えます。

ぜひ積極的に活用して、Facebook広告を自社に合った形で運用してみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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