リスティング広告とSEO対策の違いとは?
自社のマーケティング戦略においては、リスティング広告とSEO対策のどちらが効果的なのかを迷うという人も多いのではないでしょうか。
この記事ではそんな時に判断基準となるリスティング広告とSEO対策の違いや、併用と使い分けのコツについてまとめてみました。
目次
■リスティング広告とは?
リスティング広告とは、「検索連動型広告」とも呼ばれ、GoogleやYahoo!といった検索エンジンにおける検索結果の上部と下部に「広告」のタグがついた状態で表示される広告を指します。
ユーザーがクリックした数に応じて課金されるPPC広告の1つで、2019年に株式会社電通が発表した「2019年 日本の広告費」ではインターネット広告媒体費の中で検索連動型広告の構成比が40.2%にも達したことが明らかにされました。
これからもインターネット広告媒体費は増加すると見込まれているため、リスティング広告への需要はますます高まるでしょう。
リスティング広告とは?〜基礎・メリット・デメリット編〜【初心者必見!】
リスティング広告にこれから携わる方や、初心者の方でも分かるように基礎から解説していきます。 リスティング広告とは何か、メリット、デメリットから費用についてポイントを抑えながらしっかりと学んでいきましょう!
■SEO対策とは?
SEO対策とは「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、GoogleやYahoo!といった検索エンジンにおける検索結果の上位に表示されるよう、WebサイトやWebページを最適化する手法を指します。
上位表示されればリスティング広告と同じく集客効果が見込めます。
■リスティング広告とSEO対策の違い
リスティング広告とSEO対策の違いを比較表にまとめてみました。
※商材やキーワードによっても大きく異なるのであくまで参考程度に。
リスティング広告 | SEO対策 | |
費用 | 広告を出稿し続ける限り 広告費がかかる | コンテンツ制作費はかかるが、 手法により費用を抑えることも可能 |
クリック料金 | 有料 | 無料 |
クリック率 | 低 | 高(※上位表示された場合) |
成果が出るまでの期間 | 広告出稿開始後から掲載 | 上位表示するのに3~6か月程度 |
成果の継続 | 出稿を停止すると流入が無くなる | コンテンツ等が資産として蓄積され、 流入が続いていく可能性が高い |
コンバージョン率 | 低 | 高 |
期間・時間・地域 | 広告の設定によりコントロール可能 | コントロール不可 |
リスティング広告とSEO対策は集客という目的は同じですが、費用や成果が出るまでの期間など、違いがあるのがわかるでしょう。
■リスティング広告とSEO対策の効果的な使い分けとは?
リスティング広告とSEO対策の違いについてご理解いただいたところで、効果的に使い分けるにはどうすれば良いのでしょうか。
同じ集客という目的を果たすのにもリスティング広告が向く場合、SEO対策が向く場合についてそれぞれご紹介します。
①リスティング広告が効果的な場合
リスティング広告が効果的な場合は次の2つの場合です。
・Webサイトを制作した直後
Webサイトを制作した直後は、どれだけSEO対策を施したとしても検索エンジンですぐに上位表示させるのは難しいでしょう。リスティング広告は検索結果の上部にも表示されるため、このようにWebサイトを制作した直後の集客に効果を発揮します。またリスティング広告を見てWebサイトに訪問したターゲット顧客を分析し、SEO対策に応用すればさらに効果的な集客が見込めるでしょう。
・短期間で集客したい時
短期間で成果を挙げたい時もリスティング広告が向いています。購買意欲の高いターゲット顧客に素早くアプローチしたい時には、リスティング広告の出稿を検討してみましょう。
②SEO対策が効果的な場合
SEO対策が効果的な場合は次の2つです。
・潜在顧客へのアプローチをしたい時
潜在顧客はまだ購入意欲がそれほど高いわけではなく、ひとまず情報収集をして疑問や悩みを解決したいというニーズを持っています。SEO対策をしっかりと行うほど、検索を行った潜在的なターゲット顧客のニーズに合った情報を細やかに提供できるため、この層にアプローチしたい場合はSEO対策が効果的です。
・中長期で集客したい時
ある程度時間をかけて成果を出したい場合、SEO対策を行うのが望ましいと言えます。一度検索エンジンで上位表示されたとしても、維持するには最新のアルゴリズムに合わせて改善し続ける必要があるので、長期間に渡ってターゲット顧客にアプローチし続けたい場合SEO対策をしてみましょう。
③効果的に集客するには2つとも必要
リスティング広告、SEO対策はそれぞれの違いを理解した上で、あわせて行うことが理想的です。
例えば、リスティング広告を出稿していることで、商品名・サービス名・ブランド名などが認知され、それらの名前を検索したユーザーが自然検索に上がっているページから流入してコンバージョンに至るということがあり得ます。
逆の場合も同様で、SEO対策としてWebサイトのコンテンツの充実させてユーザーにとって有益なサイトとなり、その上でリスティング広告を出稿することで、更に売上が上がるとう効果が期待できるからです。
そのため、リスティング広告とSEO対策のどちらが良くて、どちらが悪いということではなく、2つのそれぞれの特性を理解した上で集客を行うことで、相乗効果が期待できます。
■まとめ
リスティング広告とSEO対策は同じ集客を目的とするのでどちらを行うのが良いか迷いやすいですが、それぞれの違いを把握し、成果を挙げるまでの期間や予算に応じて使い分けることで、より結果につながりやすくなることがわかりました。
この記事を参考にして、自社の売りたい商品やサービスをどのような戦略で伸ばしていくのかを見直す機会にしてみてはいかがでしょうか。