トンマナとは?意味から広告での活用方法まで詳しく解説

クリエイティブ・バナー

広告運用やWebマーケティングでのサイト制作やバナーデザインなどで、トンマナという言葉を耳にする機会はあるかもしれませんが、きちんと理解しきれていないという方もいるのではないでしょうか。

この記事ではトンマナの意味から広告での活用方法まで詳しく解説します。

目次

トンマナとは?

トンマナとはトーン&マナーの略称です。

英語の「tone」には調子や色調、「manner」には様式や作風といった意味があるので、広告デザインや文章表現の領域では雰囲気やコンセプトに一貫性を持たせるためのルールを指すようになりました。

トンマナを統一することでユーザーに情報を違和感なく伝えることができ、制作時に複数のデザイナーやライターが関わってもブランドイメージやコンテンツの質を保つことができるでしょう。

トンマナを揃えるべき理由

トンマナを揃えるべき理由としては次の3つが挙げられます。

①ユーザーに世界観を明確に伝えられるのでブランディングができる

トンマナを揃えて統一感のあるWebマーケティングを行えば、ユーザーに企業や商品に対する一貫したイメージを持ってもらうことができるので、ブランディングにも繋がるでしょう。

②ユーザーに覚えられやすい

トンマナを揃えることで、複数の商品やサービス間でイメージが潜在的にリンクしやすくなるので、ユーザーに覚えてもらいやすくなります。

またトンマナを揃え続けることで、ユーザーは覚えた商品やサービスに親しみがわき、自然とエンゲージメントが生まれてくるでしょう。

③制作現場でのイメージ統一が図れる

トンマナを揃えることで、商品やサービスのイメージ統一を図ることができるため、決定事項を減らし時間の節約に繋がります。

また複数の担当者で制作を担当する場合でも制作にぶれが生じる可能性が少なく、一貫性のある商品やサービスをリリースし続けることができるでしょう。

トンマナの設定方法

トンマナを揃えたバナーやLPなどを制作する場合、具体的にどのように設定すればよいのかを3段階に分けてご紹介します。

ターゲットや制作目的を明確化する

最初に、トンマナを決める際はターゲットを明確化することが大切です。

もしマーケティングの関係者間でもターゲット顧客のイメージが統一されていない場合は、自社の商品やサービスの理想的な顧客像であるペルソナを作成してみるのも良いでしょう。

ペルソナの氏名、年齢、性別、居住地、職業、ライフログ、身体的・性格的特徴などを1つ1つ設定していくことによって、トンマナのイメージが絞られてきます。

またバナーやLPを制作する目的もはっきりさせておくと、より具体的にトンマナをイメージできるでしょう。

イメージをキーワードにする

ターゲットや制作目的が明確化したら、次はそのイメージをキーワードにしてみましょう。

例えば「シック」「シンプル」「繊細」「フォーマル」「シャープ」といった形でイメージをいくつかの言葉で表現してみるのです。

その言葉を基に「カジュアル」「フォーマル」「シャープ」「やわらかい」といった対になる4つの軸を決め、自社のトンマナのイメージがどの位置にあるのかをマッピングするとイメージが統一されるため、バナーやLPに活かしやすくなります。

配色・フォント・余白・メインイメージを決める

統一できたイメージを基に配色・フォント・余白・メインイメージなどを決めていきましょう。

それぞれの決め方のコツを表にまとめてみました。

項目決め方のコツ
配色メインカラー1色、アクセントカラー2色の合計3色までとしコーポレートカラーを意識する
フォント読みやすさを意識しながら見出し・本文など使用する場所ごとに決めてルール化する
余白ユーザーが詰め込み過ぎと感じないレイアウトやテキストとするため余白を意識する
メインイメージユーザーの共感を得るため「自分事」と感じてもらえるイメージとする

トンマナを揃えて統一感のあるデザインにしたバナーやLPはたくさんあるので、競合他社のデザインを確認したり、バナーやLPのまとめサイトなどを見て参考にしたりすることも大切です。

トンマナを設定する際に気をつけること

トンマナを設定する際には、誇張した表現や差別的表現などユーザーに不快感を与えるような内容が含まれていないか気を付けて確認するようにしましょう。

NG表現をあらかじめ設定しておくことで、SNSでの炎上など無用なトラブルを避けることができます。

まとめ

トンマナとはトーン&マナーの略称で、広告デザインや文章表現の領域では雰囲気やコンセプトに一貫性を持たせるためのルールですが、ユーザーに一貫したイメージを持ってもらいブランディングに繋げる上でも統一することが大切だとわかりました。

トンマナは自社がユーザーに与えたいイメージをわかりやすく伝えるだけではなく、社内でのイメージ統一にも役立ちます。

トンマナは一度決めてしまえば長く活用できるので、ある程度の時間や手間をかけて自社に合ったものを定めるようにしましょう。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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