Facebookのインスタントエクスペリエンス(旧・キャンバス広告)とは?特徴や活用するメリットを詳しく解説

Meta広告

2016年2月にリリースされたFacebookのキャンバス広告は2018年9月からインスタントエクスペリエンス広告と名称を変更しましたが、まだ活用事例はそこまで多いとは言えないでしょう。 

この記事ではFacebookのインスタントエクスペリエンスの特徴から活用するメリットまで詳しく解説します。

Facebookのインスタントエクスペリエンスとは?

Facebookのインスタントエクスペリエンス(旧:キャンバス広告)はFacebook広告のフォーマットの1つで、タップするとフルスクリーンで表示される専用ビューワーが立ち上がり、LPのような画面で画像、動画、カルーセル(複数画像)スライドショー、コレクションなどさまざまなクリエイティブを用いて商品やサービスを訴求することが可能です。 

キャンバス広告からの名称変更に伴い、新たなテンプレートが追加され、様々なアップデートが施されているのが特徴的と言えます。

Facebookのインスタントエクスペリエンスの特徴は次の通りです。 

①スマホとタブレット端末に配信される 

②他の広告の種類と比較するとユーザーが行うことのできる操作方法が多いため、滞在時間が長い 

③画像・動画・テキスト・リンクなど多くのクリエイティブを組み合わせて表現できる 

④専用ビューワーは別ブラウザで起動するわけではないためアプリ内で完結でき読み込みが早い 

クリエイティブの自由度が高く、スマホファーストでユーザーの使いやすさにも配慮されているのがFacebookのインスタントエクスペリエンスの特徴だと言えるでしょう。 

Facebookのインスタンントエクスペリエンスを導入するメリット

Facebookのインスタントエクスペリエンスを導入するメリットを3つご紹介します。 

①クリエイティブの種類が豊富なため、商品やサービスを効果的に訴求できる 

Facebookのインスタントエクスペリエンスはユーザーにフルスクリーンで表示できる上、画像・動画・テキスト・リンクなど多くのクリエイティブを組み合わせて表現できるため商品やサービスの訴求効果が高まります。 

②LPと比較して工数を削減できる 

通常の広告誘導先であるLPを制作しようとすると、設計、デザイン、コーディング、ドメインやサーバーの管理など工数が多いのが課題と言えるでしょう。 

しかしFacebookのインスタントエクスペリエンスでは複数のテンプレートがあらかじめ準備されている上、デザインを作成しフォーマットに沿って登録するだけなので工数が大幅に削減できます。 

③読み込み速度が速いためユーザーをスムーズに誘導できる 

Facebookのインスタントエクスペリエンスでは専用ビューワーを別ブラウザで立ち上げるわけではないため読み込み速度が速くなり、その分スムーズにユーザーを誘導できるだけではなく、離脱率を下げることができます。 

Facebookのインスタントエクスペリエンスにおけるデザイン要件とは?

Facebookのインスタントエクスペリエンスにおけるデザイン要件を画像と動画に分けてご紹介します。

①画像の場合

画像の枚数最大20枚
最大表示幅1080ピクセル(3倍)
最大表示高さ1920ピクセル(3倍)
サイズ調整横幅に合わせる・高さに合わせる
ファイル形式PNGまたはJPG
コレクション使用時インスタントエクスペリエンスのカバー画像を指定していない場合、インスタントエクスペリエンスの上部にコレクションのメイン画像が表示される

②動画の場合

解像度720ピクセル以上
ファイル形式MP4またはMOV
時間動画の数に制限はないがそれぞれの動画の合計時間は2分以内とする
アスペクト比縦型画面に合わせて設定
複数の動画2件同時に表示されない
サムネイル各動画の最初のフレームが表示される
キャプション推奨しない
コレクション使用時Facebook動画広告の要件を満たす

初回入稿時は特に要件確認をしっかりと行うようにしましょう。

参考:Facebook for Business「Facebookインスタントエクスペリエンス:推奨スペック」 

Facebookのインスタントエクスペリエンスを出稿する手順

Facebookのインスタントエクスペリエンスを出稿する手順をご紹介します。

①広告マネージャからキャンペーン、広告セットを設定する

②「広告設定」の画面内の「フルスクリーンのモバイルエクスペリエンス」の項目で「インスタントエクスペリエンスを追加」にチェックを入れる

③テンプレートを選択のプルダウンで使用したいテンプレートを選択する

④カバー画像やテキストなど必要項目を入力して「保存」「完了」をクリックする

テンプレートに従って入力項目を埋めていけばよいため、比較的手間をかけずに設定することができるでしょう。

Facebookのインスタントエクスペリエンスの活用事例

化粧品メーカーのロクシタンでは、商品の原材料と効果についてのプロモーションにインスタントエクスペリエンスを活用し、リンク広告のみを利用した場合と比べ、広告想起率を11%向上させました。

インスタントエクスペリエンスでは広告におけるユーザー体験を大切にしているため、ブランドストーリーや商品の魅力が顧客に伝わりやすくなり、このような高い成果につながったのではないでしょうか。

参考:FACEBOOK for Business「ブランドや製品の魅力をフルスクリーンで伝えるモバイル専用のキャンバス広告を正式リリース」

まとめ

FacebookのインスタントエクスペリエンスはFacebook広告のフォーマットの1つで、タップするとフルスクリーンで表示される専用ビューワーが立ち上がり、画像や動画をさまざまに組み合わせて顧客に訴求できることがわかりました。

ぜひ積極的に活用して、顧客に自社の商品やサービスをアピールしてみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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