Facebook広告の運用において設定しておきたいドメイン認証とは
ドメインはインターネットに接続される住所で同じものはないため、Facebook広告でもドメイン認証という認証方法の1つとして以前から設定することが推奨されていましたが、2021年7月現在では必須で設定することが求められています。
この記事ではFacebook広告のドメイン認証がなぜ重要なのかから設定方法まで詳しく解説します。
- 目次
- ■Facebook広告のドメイン認証とは?
- ■ドメイン認証による広告への影響とは
- ■Facebook広告のドメイン認証を行う方法
- HTMLファイルアップロード
- Meta-tag Verification
- ■Facebook広告のドメイン認証を行う上での注意点
- ■まとめ
■ Facebook広告のドメイン認証とは?
Facebook広告のドメイン認証とは、ドメインの所有者であることをFacebookに伝える機能のことです。
具体的にはドメインの持ち主であることをFacebook広告のビジネスマネージャに登録することで、コンテンツの安全性や信頼性を担保します。
またAppleが先般発表したiOS14での変更点が、Facebookピクセルなどのツールから得られるコンバージョンイベントの受信と処理に影響を及ぼすことがわかりました。
そのため今後Facebook広告でコンバージョンに最適な広告を配信するためには、Webサイトのドメイン認証が必要になったのです。
参考:Facebook広告ビジネスヘルプセンター「AppleのiOS 14リリースが広告やレポートに及ぼしうる影響」
■ドメイン認証による広告への影響とは
2021年7月現在、ドメイン認証による広告配信への影響は次の2つです。
①認証されていないドメインをリンク先として使用するFacebook広告は、広告配信時のオークションにおいて不利となる
②ドメイン認証を行っていないFacebook広告アカウントは停止される可能性がある
せっかくFacebook広告を作成しても配信できなかったり、費用対効果が下がったりする可能性があるのでドメイン認証は必須で行いましょう。
■ Facebook広告のドメイン認証を行う方法
Facebook広告でドメイン認証を行うためには、Facebook広告やアカウントを一元管理できるツールのビジネスマネージャが必要です。
Facebookのアカウントがあれば作成することができるので、ドメイン認証の事前準備としてビジネスマネージャを使用できるようにしておきましょう。
Facebook広告のドメイン認証を行う方法はDNS認証、HTMLファイルアップロード、Meta-tag Verificationの3つですが、DNS認証は設定するのに工数が必要な上、最大72時間かかってしまうので、簡単にできるHTMLファイルアップロード、Meta-tag Verificationの2つの方法をご紹介します。
HTMLファイルアップロード
HTMLファイルアップロードでドメイン認証を行う手順は次の通りです。
①「ビジネス設定」から「ブランドセーフティ」「ドメイン」をクリックする
②「追加」をクリックすると「ドメインを追加」というタイトルの窓が表示されるので、追加したいドメインを入力して右下の「ドメインを追加」をクリックする
③追加したドメインが未認証のドメインが待機状態となるので、認証方法の選択タブで「HTMLファイルアップロード」を選択し、「基本ステップ」に記載された方法で認証を行い最後に「認証する」をクリックする
途中から手順が画面に記載されているので、初心者の人でもそれを追えば簡単に認証を済ませることができるでしょう。
Meta-tag Verification
Meta-tag Verificationでドメイン認証をする方法は次の通りです。
未認証のドメインを待機状態にするまではHTMLファイルアップロードの手順と同じなので、それ以降を説明します。
①認証方法の選択タブで「Meta-tag Verification」を選択する
②<>を含めてmeta nameのタグをコピーする
③コピーしたタグをWebサイト内の<head>から<head>の間に貼り付ける
④「認証する」をクリックする
タグをコピーして貼り付ける手順があるので、コピーする部分、また貼り付ける場所を間違えないように注意して行いましょう。
■Facebook広告のドメイン認証を行う上での注意点
Facebook広告のドメイン認証を行う上で注意してほしいのは、1つのドメインにつき1つのビジネスマネージャでしか認証することができないという点です。
これは複数のビジネスマネージャに同じドメインを認証させることはできないという意味です。
逆に1つのビジネスマネージャで複数のドメインを認証することはできるので、Facebook広告をクリックして閲覧できるWebサイトやLPのドメインなど、ユーザーの動きを追いかけたいWebサイトのドメインを全て登録しておくことをおすすめします。
また、サブドメインについてはトップレベルのドメインを追加すれば認証されますのでリンク先のドメインがサブドメインだとしても基本的にはトップレベルのドメインで認証するようにしましょう。
■まとめ
Facebook広告のドメイン認証を行わないと、広告アカウントを停止される可能性があったり、広告配信時のオークションにおいて不利になったりすることがあるので、必須で行う必要があるとわかりました。
認証方法で簡単なのはHTMLファイルアップロードとMeta-tag Verificationで、それほど作業時間も必要としないため、初心者の人も手順をしっかりと確認して必ず行うようにしましょう。