Webデザインのトレンドとは?
Webデザインの仕事においては定番で広く愛されるデザインを行うことも重要ですが、トレンドを意識したデザインを取り入れるのも大切なことです。
この記事ではトレンドのWebデザインを5つご紹介します。
■パララックス・アニメーション
パララックスとは英語のparallaxから来た表現で、直訳すると「視差」となり元々物を見る場所による見え方の違いを指しますが、Webデザインにおけるパララックス・アニメーションとは近くにあるものが遠くにあるものより速く動いているように見えるのを利用したアニメーション表現を指します。
トレンドから定番の表現へと変化しつつありますが、ユーザー自身が操作しているような感覚になるため没入感が高く、コンテンツに興味を持ってもらいやすくなるのが大きなメリットだと言えるでしょう。
パララックス・アニメーションは近年複雑化し、高度な表現も可能になってきていますが、その分スマホでは読み込みが遅くなってしまい、離脱を招く可能性があるのも覚えておきましょう。
■ニューモーフィズム
ニューモーフィズムとは立体的で質感がありリアルなスキューモーフィズムと、シンプルでミニマムな「フラットデザイン」や「マテリアルデザイン」の2つを組み合わせた新しいデザイン手法で、英語のNewとSkeumorphismを合わせてNeumorphismと呼ばれるようになりました。
ボタンやロゴなどに立体感や奥行きを持たせたい時などによく活用されていますが、2021年以降は検索ボックスやテキストフォームなどにも利用の幅が広がるのではないかと予想されています。
ニューモーフィズムのデザインを確認できる「Neumorphism.io」といったツールもあるため、試しに利用してみて自社のWebデザインにどのように活用できるかを考えてみるのも良いでしょう。
■動画・音声コンテンツ
動画・音声コンテンツをWebサイトに埋め込むことはトレンドから定番の表現となってきていますが、5Gの普及でさらに注目を集めると予想されています。
動画や音声はテキストだけでは伝えきれない情報を伝えることができるのはもちろんですが、情報を伝えるだけの要素ではなく、デザインの要素も併せ持つようになりました。
例えば透過動画、レイヤーやエフェクトなどの装飾を追加した動画などがそれにあたります。
自社サイトのWebデザインを行う際、動画における新しい表現を追加した方が良い部分はないかを考えてみるのも良いでしょう。
■3Dデザイン
3Dグラフィックを取り入れた立体的なデザインは2Dオブジェクトや精度の高い画像との組み合わせで表現の多様性を生み出していると言えるでしょう。
3Dグラフィックを用いたWebデザインはWebサイトに奥行きや現実感を与えるため、ユーザーが没入できるのが特徴的です。
ゲームやアニメキャラクターなどで身近になりつつあるデザインですが、VRやARなどにも幅広く活用されるようになってきたため、今後のトレンドの一端を担っていくと予想されます。
自社のWebサイトに遊び心を持たせたい時や、ユーザーに集中して見てほしいコンテンツがある時に3Dグラフィックを用いたデザインを取り入れると、ユーザーに対してより効果的なアピールをすることができるでしょう。
■非対称レイアウト
非対称レイアウトとはブロークングリッドレイアウトとも呼ばれ、秩序や安定感をもたらすシンメトリー(左右対称)なWebデザインとは異なり、敢えて要素を格子の中から外したり、要素同士を重ねたりずらしたりするアシンメトリー(左右非対称)なレイアウトのことです。
2017年頃からトレンドとして見受けられるようになったWebデザインですが、ユーザーによりダイナミックで大胆な印象を与えることができるため、オリジナリティを出したい時や競合他社との差別化を図りたい時に役に立ちます。
新しいユーザー体験を演出できるのは良いのですが、規則性がない状態で各要素を配置した場合無秩序でまとまりのない印象を与えてしまうことになるため、一定の秩序を意識し全体を見渡すと統一感のあるWebデザインになるよう調整することが重要です。
■まとめ
2021年のWebデザインのトレンドは3Dや5Gなどの新しい技術をベースにしたものや、より新しいユーザー体験をもたらすことを意識したものが多いとわかりました。
他のWebサイトとの差別化を図り、よりターゲット顧客の心を惹きつけるためにも定番のWebデザインばかりではなく、トレンドを意識したデザインも積極的に取り入れてみることをおすすめします。