【2021年秋以降終了予定】Facebook広告のアトリビューションとは

Meta広告

Facebook広告では現行のアトリビューション製品であるFacebookアトリビューションユーザーインターフェース、FacebookアトリビューションAPI、Facebookアトリビューションのビジネスラインの機能を2021年8月に終了することとなりました。

この記事では残り少ない利用期間ではありますが、Facebook広告の効果測定に重要なアトリビューションとは何かについてまとめてみました。

参考:Facebook広告ビジネスヘルプセンター「現行Facebookアトリビューションの終了」

Facebook広告のアトリビューションとは?

アトリビューションとはターゲット顧客のコンバージョンに至るまでの経路のうち直接成果につながった媒体だけではなく、複数の媒体をさまざまな視点から見て、それぞれの媒体に特有の方法で貢献度を割り当てるという考え方を指します。

Facebook広告でも一部の指標でアトリビューションを測定、確認することができます。Facebook広告で確認できるアトリビューションは次の通りです。

アトリビューションの種類内容
クリックスルーアトリビューションユーザーが広告をクリックし、アトリビューションウィンドウの期間内にアクションを実行した数
ビュースルーアトリビューションユーザーが広告を閲覧しクリックはしなかったものの、アトリビューションウィンドウの期間内にアクションを実行した数

アトリビューションウィンドウとは利用者が広告を閲覧またはクリックしてからアクションを起こすまでの日数のことです。

また、アクションとはユーザーが広告内のリンクをクリックする、動画広告を再生する、イベント参加するなど何らかの行動を起こしたことを指します。

参考:Facebookビジネスヘルプセンター「広告マネージャのアトリビューションウィンドウについて」

Facebook広告におけるアクションとは?

Facebook広告におけるアクションについてもう少し詳しく説明すると、アクションは3種類ありそれぞれアトリビューションの確認方法が異なります。

①広告内で発生するアクション

広告内でのみ発生するアクションを指し、ユーザーが広告を見た時のインプレッション数、広告のクリック数、動画の再生、投稿のリアクション、投稿のシェアのことです。

広告マネージャ内のレポートテーブルで、対応する列にそれぞれの件数で表示されますが、例えばユーザーが広告を見てクリックをした場合「インプレッション」列に1件、「リンクのクリック」列に1件と表示されます。

②広告外で発生するアクション

広告外でのみ発生するアクションを指し、Webサイトでの購入、LP上での申し込みや問い合わせのことです。

ユーザーが広告を見るかクリックしてから特定の日数内にアクションが発生した場合、アトリビューションで確認できますが、日数は「アトリビューション設定」で次の4つの中から選ぶことができます。

  • クリックから1日間
  • クリックから7日間
  • クリックから1日間、表示から1日間
  • クリックから7日間、表示から1日間

デフォルトでは「クリックから7日間、表示から1日間」が選択されます。

③広告内と広告外で発生するアクション

例えばFacebook広告でイベントを宣伝する場合、ユーザーは広告内で「参加予定」や「興味あり」を選択できますが、同じ操作を広告をクリックした先のイベントページでも行うことができるので、広告内のアクションとして計測される場合もあれば、広告外のアクションとして計測される場合もあるでしょう。

Facebook広告の場合、広告内で発生するアクションは広告マネージャで、広告内で発生するアクションはアトリビューションでそれぞれ確認する必要があるのを覚えておきましょう。

参考:Facebook広告ビジネスヘルプセンター「広告にアトリビューションされたアクションについて」

Facebook広告でアトリビューションを確認する方法

広告マネージャでアトリビューション項目を表示する手順は次の通りです。

①広告マネージャで「パフォーマンス」をクリックするとプルダウンが表示されるので、「列をカスタマイズ」をクリックする

②画面右下に「アトリビューションウィンドウ」という窓が表示されるので「比較ウィンドウ」をクリックする

③比較したい日数にチェックを入れ右下の「実行」をクリックする

パフォーマンス項目の列に選択したウィンドウが表示されるようになり、データを確認することができます。

Facebook広告でアトリビューション分析を行う際の注意点

ビュースルーアトリビューションの場合、広告をその場でクリックしなくても期間内にアクションを起こせば計測されるので、偶発的なコンバージョンを含む可能性があります。

そのため間接効果を重視していない場合はビュースルーアトリビューションの項目を外すのもよいでしょう。

またクリックスルーアトリビューションの場合、期間を長く設定するほど間接効果を評価した効果計測となります。

これらのことからアトリビューション分析を行う際は、間接効果をどのように捉えるのかを定めてから行うのが望ましいでしょう。

まとめ

Facebook広告のアトリビューションは2021年8月に終了する機能ですが、Facebookでは現在この機能に代わる新しい測定手法の開発に取り組んでいて、年内には詳細と新しいアトリビューションソリューションの利用方法がアナウンスされることとなっています。

残り少ない時間ではありますが、Facebook広告のアトリビューション機能を活用して、より正確なコンバージョン計測を行ってみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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