Facebook広告で成果を出すためのアカウント設計とは?
Facebook広告で成果を出すにはさまざまな手法があると聞いたけれど、何から手をつけてよいかわからないとお悩みの方はいらっしゃいませんか?
この記事ではFacebook広告の効果を最大化するためのアカウント設計について解説します。
■ Facebook広告の構造とは?
Facebook広告のアカウント設計についてお伝えするには、Facebook広告の構造をまず理解してもらう必要があります。
Facebook広告は3つのパーツで構成されていますが、それぞれのパーツでできることを表にまとめてみました。
パーツの種類 | できること |
キャンペーン | ・広告の目的を設定する ・広告セットの作成を開始する |
広告セット | ・広告のターゲットを設定する ・予算と広告の掲載期間を設定する ・入札価格を設定する(任意) ・広告の作成を開始する |
広告 | ・1つまたは複数の画像や動画をアップロードする ・広告に記載する見出しやテキストを設定する |
この表からFacebook広告の構造は次のようになっていることがわかります。
Facebook広告にはリスティング広告のような広告グループやキーワードという概念はなく、アカウントをキャンペーン・広告セット・広告の3つのパーツが構成しているという構造なのをご理解いただけたことでしょう。
キャンペーンは最大5,000件、広告セットは最大5,000件、広告は最大50件まで作成できます。
■ Facebook広告の効果を最大化するためのアカウント設計とは?
ではFacebook広告の効果を最大化するには、キャンペーン・広告セット・広告をそれぞれどのように設定してアカウント設計を行えばよいのでしょうか。
それぞれのパーツごとに説明します。
キャンペーンの設定方法
最初にキャンペーンの設定ですが、Facebook広告を閲覧できる一番大きな枠組みとなるということを意識して行いましょう。
商品やサービスによっても異なりますが、「商品やサービス別」「配信方法別」「目的別」などで分類しておくとわかりやすいのではないでしょうか。
例えば配信方法別にキャンペーンを設定すると、広告効果が一目瞭然なのでFacebook広告の効果測定がしやすく、運用してから効果を最大化するための改善につなげやすくなるということです。
広告セットの設定方法
Facebook広告の配信システムは、広告が表示されるたびにその広告を表示した方がよい最適なターゲット顧客と配置(モバイル・PCデスクトップ・PC右側の3つの枠)について学習します。
しかしこの学習を行うためには広告セット1つあたり50件のコンバージョンを獲得する必要があるのです。
もし50件のコンバージョンが獲得できない場合、徐々にFacebook広告の配信量が減少し非効率な広告配信となるだけではなく、配信システムが必要な学習も行うことができません。
そのため広告セットは細分化しすぎないようにすることを意識しておきましょう。
具体的には「年代別」「男女別」「地域別」「デバイス別」などで分けるのがおすすめです。
また広告セットの予算を広告効果に基づいて自動配分できる「キャンペーン予算の最適化」という機能があることから広告配信目的の同じ広告セットは同じキャンペーン内にまとめるのも忘れないようにしましょう。
広告の設定方法
Facebook広告で実際に配信する広告を設定しますが、広告フォーマットが10種類あるので表にまとめてみました。
広告の種類 | 内容 |
画像広告(バナー広告) | 1枚の画像とテキストで構成されるためあらゆる商品やサービスに向いている。テスト配信などにおすすめ。 |
動画広告 | 1つの動画とテキストで構成された広告。15秒以内が望ましい。タイムライン上で自動再生するため目を惹きやすい。 |
スライドショー広告 | 3~10枚の画像か1つの動画、テキスト、音声を組み合わせられる広告。データ量が動画広告より小さく制作費用もかからない。 |
カルーセル広告 | 最大10件の画像や動画を用いて、それぞれに異なるリンクやCTAボタン(購入や申し込みなどを促すボタン)をつけられる広告。 |
インスタントエクスペリエンス広告 | 動画・画像・カルーセル・ボタン・テキストなどを組み合わせて1枚のランディングページのように表示できる広告。スマホ専用フォーマット。 |
コレクション広告 | ターゲット顧客ごとの行動や興味・関心に合わせて、Facebookに登録した製品カタログのアイテムを複数表示できる広告。スマホ専用フォーマット。 |
ダイナミック広告 | ターゲット顧客ごとの行動や興味・関心に合わせて、Facebookに登録した製品カタログの中から関連性の高いアイテムがピックアップ表示される広告。 |
リード獲得広告 | イベントやセミナー申し込み、メルマガ登録、見積もり依頼などに使用され、外部リンクに遷移せずにユーザー情報の入力フォームが表示される広告。 |
クーポン広告 | Facebook上で発行したクーポンを画像や動画に付けて配信できる広告。クーポンは店頭用、オンライン用、両方の3種類。 |
イベント広告 | Facebookイベントページと連動させた広告。 |
商品やサービスに合わせてさまざまな表現が可能なので、運用しながらどのフォーマットの訴求効果が高いかを考え改善していくのがよいでしょう。
出来るだけ早く成果を出したい、色々試している時間がない、という方は一度無料相談お待ちしております。
■まとめ
Facebook広告の効果を最大化するアカウント設計とは、1週間あたり約50件のコンバージョンを各広告セットから得られるように調整し、キャンペーンや広告フォーマットは運用しながら改善していくのが望ましいとわかりました。
Facebook広告は機械学習による自動化が進んでいる広告と言えますが、成果を上げるためにはアカウント設計においても適切な設定と運用改善に心がけてみてください。