モーショングラフィックスとは?取り入れるメリットから作り方まで詳しく解説

クリエイティブ・バナー

CMや企業のホームページなど、今や見かけない日がないのがモーショングラフィックスですが、その特徴や取り入れるメリットを詳しく知っている人は意外に少ないのではないでしょうか。

この記事ではモーショングラフィックスとは何かからクリエイティブに取り入れるメリットまで詳しく解説します。

モーショングラフィックスとは?

文字、画像、イラスト、ロゴ、図形などに動きや音を加えて動画にしたものがモーショングラフィックスです。

1980年ごろからデザイン業界に浸透し、トレンドと共に形を変えながらも静止画では伝えにくい情報やイメージを伝えられることから広告、テレビ、映画、デジタルサイネージ、電車の案内画面、ウエディング動画など利用場面がますます広がってきています。

モーショングラフィックスを取り入れるメリット

モーショングラフィックスをデザインで活用するメリットとはどのようなものでしょうか。

①ユーザーに強い印象を残すことができる

モーショングラフィックスでは動きのあるグラフィックを通してユーザーの視覚に訴えたり、リズム感のある音や動きを加えたりすることでユーザーに強い印象を残すことができます。

短い尺のモーショングラフィックスであったとしても、最もユーザーに伝えたい部分を適切な情報量で表現することができるため、ユーザーにしつこさを感じさせず記憶に残りやすいのがメリットだと言えるでしょう。

②意図を的確に伝えることができる

モーショングラフィックスでは何を主張したいのかを明確化して表現することが可能です。

例えば世界中にインターネットを使用して動画広告を配信するとなると言葉の壁を考えますが、ジェスチャーのみの動きで表現することで、訴求効果を高め共感されやすい動画に仕上げることができるでしょう。

③制作コストを削減できる

モーショングラフィックスを活用することでテキストだけで伝えられないたくさんの情報量を短い尺の中で表現できるため、通常の動画コンテンツに比べてクリエイティブの制作コストを削減することができます。

モーショングラフィックスのトレンド

2021年におけるモーショングラフィックスのトレンドとはどのようなものかご紹介します。

  • 2Dと3Dの組み合わせ
  • 使う色を3色以内とする
  • アニメーションロゴを用いる
  • 細い線を取り入れる
  • ノイズが入ったように見える「グリッチ効果」を取り入れる
  • 文字を動かして表現する「キネティックタイポグラフィ」を取り入れる

これらのトレンドのモーショングラフィックスを取り入れた事例をご紹介します。

①STARBACKS

引用元:YouTube「THE SCALE OF STARBACKS infographic」

キネティックタイポグラフィで文字を動かして数値をわかりやすく伝えたり、使う色をSTARBACKSのイメージカラーである緑、茶色、白の3色に絞ったりとモーショングラフィックスならではのトレンドが随所に散りばめられたわかりやすいイメージ動画です。

②東京ビッグサイト

引用元:東京ビッグサイト プロジェクションマッピング “MUSICAL CLOCK”

東京ビッグサイトの壁面を用いたプロジェクションマッピングの動画です。建物の立体感をうまく利用し、2Dと3Dを組み合わせた表現は都会的でおしゃれな世界観を作り出しています。

③ANA

引用元:ANA “Network”

アニメーションと細い線の組み合わせによって、ANAのネットワークがどれほど広いかが表現されたかっこいい演出になっています。

モーショングラフィックスの作り方

モーショングラフィックスの作り方としてはストーリーを決めてテイストの方針を定め、それに沿ってデザインした後に動画編集をするという流れが一般的でしょう。

PCで制作する場合とアプリを使用して作る場合があるため、それぞれでよく用いられるソフトをご紹介します。

PCで作る

PCでモーショングラフィックスを制作する場合、よく使われるのが3DCGアニメーションを作ることができるBlenderです。

無料ソフトですがモデリング、アニメーション、レンダリングなど多数の機能が搭載されていて、初心者向けにはチュートリアルや丁寧なオンラインマニュアルがあり、導入しやすく工夫されているのが魅力的と言えるでしょう。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を制作した株式会社カラーとプロジェクトスタジオQでも使用されていることからプロ向けのソフトとしても有名です。

参考:blender公式サイト

アプリで作る

スマホでモーショングラフィックスを制作する場合、よく使用されているのがモーショングラフィックスだけではなくアニメーションも制作できるAlight Motionです。

初心者からプロ向けまでさまざまな機能を搭載しているのも魅力的ですが、定期的に新しいエフェクトを更新してくれるため、常に新たなWebデザインを模索できるのがうれしいポイントと言えるでしょう。

参考:App store「Alight Motion」

まとめ

文字や画像、図形などに動きや音を加えて動画にしたものがモーショングラフィックスですが、ユーザーに強い印象を残し制作コストを削減できるため、企業のPR動画から実験的な動画までさまざまな場で用いられていることかわかりました。

定番のWebデザインの中でもいろいろなアレンジが効くデザイン手法のため、ぜひ自分に合った形で取り入れてみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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