バナーの作り方に心理学を活用する方法とは?理論から作成方法まで詳しく解説

クリエイティブ・バナー

心理学を活用したWebマーケティングを行っているけれど、バナー広告などのクリエイティブにも活かせるなら使ってみたいという人はいませんか?

この記事ではバナーの作り方に応用できる心理学とは何かから効果的に活用する方法まで詳しく解説します。

目次

バナーの作り方に活用できる心理学の理論とは?

バナーの作り方に活用できる心理学の理論は「類型論」と呼ばれます。

ジークムント・フロイトやアルフレッド・アドラーと並び、心理の三大巨頭と呼ばれる中の一人であるスイスの精神科医、カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)によって1921年に「心理学的類型」という著書において提唱されました。

ユングは人間には外向(extravert)と内向(introvert)という2つの異なった態度のタイプがあると考えましたが、それとは別に外部から刺激を受けた際心がどのような動きをするのか=心的活動様式には4つのタイプがあるとしたのです。

4つのタイプについて表にまとめてみました。

種類概要
思考タイプ物事を論理的に捉え、分析・比較を行うことで価値を相対的に判断する
感情タイプ物事を主観的に捉え、その時の感情を最優先に考える
感覚タイプ物事を視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の5感が感じたことから現実的に捉える
直感タイプ物事の本質をひらめきから把握する

ターゲット顧客は人間なので、その心の動きに合わせたクリエイティブを作成すれば成果が挙げやすくなるということです。

4つのタイプに合わせたバナーの作り方のポイント

ユングの「類型論」で提唱された4つのタイプそれぞれに効果的なバナーを制作するポイントとはどのようなことでしょうか。

それぞれご紹介します。

思考タイプ向けのバナーの作り方

思考タイプに向けては、物事を論理的に捉えるので理論を用いて説得すること、分析・比較を行って相対的に判断するのでその材料を提供することに主眼を置いたクリエイティブを制作するのが望ましいでしょう。

キャッチコピーでの具体例を紹介します。

①理論を用いて説得する

・「~でしょうか?」「~ですよね?」といった思考を促す表現を用いる
・「~とは?」「~の理由は?」といった根拠に興味を持たせる表現を用いる



参照:http://bannermatome.com/banner300/08807.jpg

②分析・比較を行う材料を提供する

・具体的な金額を提示する
・数値で割引を提示する
・販売実績を数値で提示する


参照:http://bannermatome.com/banner300/21225.jpg

視認性の高い画像を合わせて商品やサービスの内容をわかりやすく訴求し、メリットに納得してもらうことで思考タイプの心を動かしやすくなるでしょう。

感情タイプ向けのバナーの作り方

感情タイプに向けては、好き嫌いや共感できるかどうかを大切にして物事を判断し、優柔不断になりがちでもあるためポジティブなイメージを与え、行動を後押しするクリエイティブを制作するのが望ましいでしょう。

キャッチコピーでの具体例を紹介します。

①共感できる内容のポジティブなイメージを強調する

・「大好評」「インフルエンサーの人も使用している」など共感できる内容を提示する
・「~から~に変化」など状況改善によるメリットを提示する


参照:http://bannermatome.com/banner300/08746.jpg

②行動を後押しする

・「~でも大丈夫」など不安を解消する表現を用いる
・「初月無料」「1週間お試し利用可能」など購入へのハードルを下げる表現を用いる


参照:http://bannermatome.com/banner300/08841.jpg

感覚タイプ向けのバナーの作り方

感覚タイプに向けては、事実を重視した判断を重要視するため具体的で、素早く判断するための情報を提供できるクリエイティブを作成するのが望ましいでしょう。

キャッチコピーでの具体例を紹介します。

①物理的なメリットを提示する

・「40%Off」「送料無料」など割引によるメリットを数値で提示する
・「ポイント付与3%アップ」「プレゼント付き」など特典を強調する


参照:http://bannermatome.com/banner300/08353.jpg

②早急な行動を後押しする

・「期間限定」など今行動するメリットを強調する
・「3か月無料」など購入のハードルを下げる表現を用いる


参照:http://bannermatome.com/banner300/06351.jpg

これに視認性・可読性が高く必要な情報をしっかりと盛り込んだ画像を用いると感覚タイプに訴求しやすくなるでしょう。

直感タイプ向けのバナーの作り方

直感タイプに向けては、本質を見抜き事実より可能性を重視した判断を行うため、ポジティブなイメージが膨らむよう手助けするクリエイティブを作成するのが望ましいでしょう。

キャッチコピーでの具体例をご紹介します。

①想像の余地を残す

・「~以外の人は見ないでください」といった答えを予想したくなる表現を用いる
・「~のような」「まるで~」といった比喩表現を用いる
・擬音語や擬態語を用いた表現


参照:http://bannermatome.com/banner300/06477.jpg

②ポジティブなイメージを与える

・「~できるようになりました」など購入後の改善を想像させる表現を用いる
・「人生が変わりました」など抽象的でポジティブな表現を用いる


参照:http://bannermatome.com/banner300/08890.jpg

これにビフォー・アフターや先進的な画像を用いて想像力を膨らませる後押しをすると直感タイプに訴求しやすくなるでしょう。

まとめ

バナーの作り方に活用できる心理学の理論はユングの「類型論」で、思考タイプ・感情タイプ・感覚タイプ・直感タイプの4種類の心の動きに合わせたクリエイティブを作成することで、より成果を高めることができるとわかりました。

自社のターゲット顧客にはどのタイプが多いのかを分析し、より効果的なバナーを制作してみてください。

少しでもお役に立てましたらシェア頂けますと幸いです。
著者情報:三倉 光生
リスティングやSNSの広告運用12年/フリーランス4年目の認定ランサー。国立大学卒業後、新卒でベンチャー企業に就職し広告運用からマネジメントまで行い独立。「顧客の利益創出」をモットーとした広告設計・運用を行っています。ポリシーは【即レス・誠実さ・期限厳守】

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